誕生の順番 性格と才智に影響を与える=米研究

【大紀元日本9月27日】兄弟姉妹の中で誕生した順番が、子供の性格や知性に影響を与えると米大学の研究チームが発表した。それによると、一番目の子供は比較的に聡明で完ぺき主義、下の子は学業成績に優れ、より外交的な性格であることが分かったという。

同研究を行ったのは、ニューヨーク・アデルファイ大学(Adelphi University)のティファニー・フランク氏が率いるチーム。同チームは、高校在学中の90組の兄弟姉妹を対象に学校での成績を調査し、兄弟姉妹と比べた自分の学業成績、倫理観、知性などを報告してもらった。その結果、1番目の子供は数学と語学の成績が良く、弟(妹)は、GPA※の評価で、英語と数学の成績が比較的良かったという。

これまで、誕生の順番と知性の関係については様々な研究が行われてきた。その調査対象は米国歴代の大統領やノーベル賞受賞者、またNASAの宇宙飛行士などで、大多数が一番目の子供だったという。

フランク氏は、一番目の子供はある時期、両親からの注目を独り占めするため、より知性が高くなると推測している。「親たちは子どもたちと平等に接したくても、現実には不可能だ」と、フランク氏はアメリカ心理学会年次大会で指摘した。

そのほか、同氏によると、下の子供は年上の兄弟姉妹からの助言を受けられるため、より年上との競争心が芽生えやすく、よい学業成績を収めるという。また、年上の子供が様々なことにチャレンジする所を目撃するため、下の子はより新しい経験にオープンであり、困難にも負けない傾向があると指摘している。

※GPA(Grade Point Average、グレード・ポイント・アベレージ)―各科目の成績から特定の方式によって算出された学生の成績評価値のこと、あるいはその成績評価方式のこと。

(翻訳編集・李頁)