THE EPOCH TIMES

我慢すると得をする 「マシュマロテスト」とお金の関係

2011年06月21日 07時00分
 【大紀元日本6月21日】人は絶えず誘惑と戦っているといっても過言ではない。外に出れば、お店に並ぶ素敵な洋服や靴、宝石、美味しそうな食べ物、体に悪いタバコやお酒。世の中には誘惑が溢れかえっている。さまざまな誘惑を断ち切る時、人の心の中では何が起っているのだろうか?人の意志力に関する研究として、興味深い「マシュマロテスト」がある。

 1960年代、米コロンビア大学の心理学者ウオルター・ミッセル氏(Walter Mischel)は4歳児を対象に、意志力に関する研究を行った。部屋に置かれたテーブルの上にマシュマロやクッキーを1つ置き、「大人が戻るまで食べずに待っていたら、もうひとつご褒美をあげるよ」と言って、部屋に一人残した子どもの行動を観察した。もちろん、ほとんどの子どもは待ちきれずに、あっという間にお菓子を食べてしまうが、中には20分もそのまま待っている子どももいた。子どもの時の「我慢することで得をする」という経験が、将来大人になった時にどのような影響を与えるのかがひとつの研究課題であった。

 お菓子を食べずに待つ子どもたちには、ある共通点があった。テーブルから背を向けたり、手で顔を覆ったりしてキャンディを視界からはずそうとする子。手をたたいたり、指で数を数えたり、簡単な体操をやってみる子。子どもたちは、それぞれの方法で自分の気を紛らわせていた。

 大人の場合はどうだろうか。イエール大学心理学科神経科学プログラム助教授のジェレミー・R・グレイ博士は大人に焦点を当て、選択技による相互関係のテストを行なった。

 研究でグレイ博士は、「被験者たちには、『クレジット』と呼ばれる選択技を与えて数字の統計を出した。たとえば、(1)すぐに200ドルをもらう (2)3週間後に220ドルを受け取る、のどちらか、つまり小さい金額をすぐに受け取るのか、少し待ってから後でたくさん受け取るのかを選択してもらった」と語った。

 これは、まさに我々が年金の受給資格を得て、お金を受け取る際の選択技と同じ条件である。

 通常65歳に受け取る年金を、少し早く受け取るようになると、もらう金額は少なくなる。しかし、70歳をすぎるまで受け取らなければ、受け取る際の金額は多くなる。

 私たちにとって年金とは、人生における賭けのようなもの。少ない金額を早く貰うか、多い金額を遅く貰うのか。しかし、受給年齢に達する前に亡くなってしまったとしたら、本人は一銭も恩恵をこうむる事が出来ないのである。


(YouTubeより)

(山崎)
関連キーワード
^