THE EPOCH TIMES

英国バイリンガル子育て奮闘記(92)日本の高校(中)(2005年)

2011年06月20日 07時00分
 【大紀元日本6月20日】日本の高校での体験入学はわずか5日間だったが、1学期の最後の週にあたり、学校外での活動の日が1日だけ設けられていた。

 娘の世話役をしてくれた二人の同級生のうち、一人は病院での乳児の世話、もう一人は江戸東京たてもの園の訪問を選択していた。病院でのボランティアをする前に、検査が必要とのことで、この検査もすでに行われてしまったので、江戸東京たてもの園の訪問に参加させてもらった。武蔵小金井駅までの電車の発着時刻、待ち合わせ場所などすべて手取り足取りで指定してもらって、支障なく皆と合流できたようだった。

 以前、「育てる会(かい)」のキャンプを「貝(かい)を育てるところ」と勘違いしてしまった娘なので、また予想と異なるのではと心配したが、すっかり気に入って戻ってきた。

 なんとここの子宝湯は、宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の湯婆婆(ゆばーば)が出てくるシーンのモデルになったとかで、娘は、小さな引き出しの写真を撮ってきたり、自分が番傘を持っている写真を撮ってもらったりしていた。自分の大好きな「日本」が集約された世界だったようだ。ちなみに、このアニメは"Spirited Away"と英訳され、国外でもファンが多い。

 5日間の体験入学も終わり、ほっと一息ついたところに、学校の会誌に掲載したいから感想を書いてくださいと頼まれ、16歳の娘は、一生懸命次のような文を書いて提出していた。

 「最初の日はちょっとびっくりして疲れました。みんな日本人で、みんな女の子で、日本の学校のきまりが私が行っていた小さいイギリスの学校とちがいました。たとえば上履きに履き替えること、生徒がクラスの掃除をすること…『日本の学校の部活はすごいなー』と思いました。みんな生徒たちががんばっていました。友達があんないしてくれていろんな授業をうけてたくさんの人に会えました。みんなしゃべりかけてくれて、あたたかかったです。いろいろとおせわになりました。ありがとうございました。小金井公園はとってもたのしくっていいふんいきでした」

 (続く)

著者プロフィール:

1983年より在英。1986年に英国コーンウォール州に移り住む。1989年に一子をもうけ、日本人社会がほとんど存在しない地域で日英バイリンガルとして育てることを試みる。
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