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中国経済3年連続減速の見込み 「最悪」は2013年=国家発改委専門家が予測

 【大紀元日本7月15日】中国国家発展改革委員会(発改委)マクロ経済学会の王建事務総長はこのほど、経済フォーラムで「中国経済は今年から3年連続減速し、2013年には最悪な状態に達する」と予測するとともに、その対策について「今後のマクロコントロールはインフレ抑制から成長維持へとシフトすべき」と提言した。

 同氏のこの発言は、清華大学で開催された「中国と世界経済フォーラム」でのもの。「減速が意味するものとは何か」というテーマについて、専門家らが意見を交わした。出席した専門家らは、インフレのほかに、経済の成長鈍化にも注意を払うべきだと発言した。

 その中で王事務総長は、今年からGDPの成長率が9%、8%、7%と3年連続して減速し、2013年に最も危険な状態に達するとの見解を発表した。

 王事務総長は、投資データの読み方について、現行の読み方に問題があると指摘する。投資の伸び率について、2010年度が23.8%であったのに対して、今年1月から5月までですでに25.8%に達していると見ると、投資額が増加したように見えてしまう。しかし、これは投資総額の完成ベースの統計であって、当期投資の需要を示す建設プロジェクト計画に必要な投資はすでに減少に転じたという。

 国務院発展研究センター金融所の巴曙松副所長は、このような経済の減速は、上半期に実施された過度の金融引き締め政策に起因すると話す。しかも、高利子の状態にもかかわらず引き締め政策はまだ続いている。CPI(消費者物価指数)が安定してから政策を転換するのであれば、GDPはすでに長い間、成長鈍化の状態にあると述べた。

 フランスのBNPパリバ証券の総エコノミスト・陳興動氏も、上半期において急速に、行き過ぎた引き締め政策が実施されたと述べ、現在の成長鈍化が予想以上に進んでおり、ハードランディングの可能性があると指摘した。

 中国社会科学院経済所の袁鋼研究員は、政府のインフレ対策が失敗したことで、経済の成長鈍化を招いたと批判した。

 王事務総長は、このような経済状況に対応する下半期のマクロコントロールについて、「インフレ抑制から成長維持への方向転換」を提言するとともに、インフレ抑制策として、これまでの通貨政策から財政政策へと切り替えるべきだと述べた。

(翻訳編集・高遠)


 (11/07/15 06:35)  





■キーワード
CPI  インフレ  成長鈍化  ハードランディング  


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