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鳥の歌声にも文法がある=研究

 【大紀元日本7月19日】人同士のコミュニケーションを可能にする言葉。科学者によると、鳥同士の鳴き声にも文法が存在し、それはまるで人間の言語のようだという。

 京都大学大学院生命科学科の渡邉 大教授と安部 健太郎助教らのチームは、鳴き声の美しいジュウシマツを対象に研究を行った。ジュウシマツは、侵入してきた鳥の鳴き声には聞き慣れないためか、大声で反応する。科学者らは最初に、録音したジュウシマツの歌声を用意し、ジュウシマツがそれに慣れて反応しなくなるまで、何度も繰り返し聞かせた。

 次に、科学者たちは鳥の歌声の音節を故意に混合した「鳥の歌声リミックス版」を4種類製作し、それを順番にジュウシマツに聞かせた。その結果、ジュウシマツたちは「SEQ2」と名付けられた音節の順番だけに反応し、他のリミックス版には全く反応を示さなかったという。この現象は、サンプルとなったジュウシマツのほぼ90%に見られた。

 「これは、鳥の鳴き声に特別な音節の順番があって、それが鳥のコミュニティーで共有されていることを示唆している」と安部助教は話す。また、科学者らによると、聞き慣れない文法の鳴き声を聞いたジュウシマツは脳の一部が活発になることも分かったという。この部位は人の脳で言えば「ブローカ野」にあたり、運動性言語中枢とも呼ばれ、言語処理などを司っている。

 安部助教らによると、鳥たちは生まれつき文法を理解している訳ではないという。なぜならば、隔離された場所で育てられたジュウシマツは「SEQ2」に反応しないからだ。彼らは他の鳥たちと2週間ほど一緒にいると、「SEQ2」に反応するようになる。つまり、鳥は人間と同じように他の鳥から「言葉」を教わるのだと科学者らは主張している。

 同論文は先月、Nature Neuroscience誌(電子版)に掲載された。

(Mimi Nguyen Ly / 翻訳編集・郭丹丹)


 (11/07/19 07:00)  





■キーワード
科学  ジュウシマツ  歌声  文法  


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