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あらゆる薬草を嘗めて自分の身体で試し、漢方の知識を伝えた神農(Jessica Chang)

【中国伝統文化】 農耕と漢方の父 神農

 【大紀元日本7月21日】伏羲が婚礼の慣習を定めた後、中国の人口は徐々に増えていきました。すると、人々はある問題につきあたりました。彼らは食べ物に関する知識が全くなく、何を食べたら栄養になり、何を食べたら毒になるのかが分かりません。また、病気の治療方法も知りませんでした。当時は、多くの人々が疫病で亡くなったと言われています。

 古代神話によると、神農(しんのう)は透明な腹部を持ってこの世に生まれました。彼のお腹にある臓器が、全部外から見えるのです。彼は生後3日目に話し、5日目に歩き始め、7日目には全ての歯が生え揃ったといいます。

 神農は食物と病気治癒の問題を解決するために、山へ行きました。彼はあらゆる植物を口にして、自分の体で試しました。そのため、彼は頻繁に気分が悪くなりました。ある時は、1日に70回も病気にかかったといいます。彼は透明な腹を持っていたので、薬草がどのように身体に作用するのかを見ながら、身体にいい薬草と悪い薬草を見極めました。

 結局、神農は365種類の薬草を発見しました。彼はそれを全て記録し、総合的な漢方の基礎を築きました。その後、数千年に渡って漢方は発展しますが、その根源は神農にあります。

 神農はさらに、バンジョーのような楽器を発明して生活を豊かにし、人々に鋤を与えて農耕の助けとしました。そのほか、陶器の焼き方や食物のあぶり方、カイコから絹を紡ぎ出す方法なども教えました。このようにして、神農は徐々に中国人たちを農耕部族社会に変えていったのです。 

 神農はさらに物々交換ができる市場を設立し、人々の生活は飛躍的に向上しました。それ以来、農民や医者たちは神農を「神農大帝」称し、神のひとりとして心から敬っています。

(文・David Wu / 翻訳編集・郭丹丹)
 

 (11/07/21 07:00)  





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神農  中国伝統文化  漢方  


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