THE EPOCH TIMES

<赤龍解体記>(24)胡錦涛と温家宝、手を組んで太子党を打撃するか

2011年07月25日 07時26分
 【大紀元日本7月25日】

 ■頼昌星は胡錦涛の「上海組」倒しの奥の手

 来年開催の中共18大まで後1年あまりとなったが、中共の各勢力は昨年から臨戦状態に入り、明に暗に人事の攻防戦を繰り広げてきた。

 しかし、江沢民の危篤により、上海組の政治情勢は急転直下し、中共内部の各勢力が改めて組み替えられる可能性も浮上してきた。こういった変化を受けて、ずっと江沢民の院政により牽制されてきた胡錦涛は、引退前にせめて自分なりのカラーを打ち出し、長年の恥を雪ごうとしているようである。

 長年懸案となっていた、巨額密輸の主犯で指名手配を受けてカナダに亡命していた頼昌星容疑者が送還された。これは、江沢民の声がなくなった後の、胡錦涛の最新動向である。江沢民の上海組と太子党と複雑な関係をもつとされる頼昌星容疑者の中国送還により、中共指導部内で必ず巨大地震が引き起こされると関係者が指摘している。

 胡錦涛が頼昌星という奥の手をいかに使うか、注目に値するところである。

 ■胡錦涛と温家宝は再度手を組んで、太子党を倒すか

 海外の中国語系メディアによると、胡錦涛は温家宝と手を組んで、18大で政権を手にすると思われる太子党へ反撃しようとするという。

 そう決心させた原因は、太子党が18大後、庶民出身で太子党をけん制してきた胡錦涛と温家宝を清算するという噂が何度も流されていたからだという。

 たとえば、太子党であり劉少奇元国家主席の息子・劉源上将は最近、「共産党は絶対投降しない」などと言っているが、その矛先は明らかに胡錦涛に向けたものと読まれている。

 この劉源は、実は胡錦涛に中将から上将に抜擢された者だが、太子党の身分を売り物にし、18大以降に中共軍事委員会の副主席または国防省を狙っている。すなわち、太子党の利益や地位を守るために、彼は18大でぜひとも権力中枢に入らなければならず、かつ自信満々だという。

 胡錦涛は任期中、民生を重視してきたため、太子党をはじめ多くの官僚の経済利益が多少とも削られた。そのため、太子党や多くの高級官僚は陰で、胡錦涛が政権を握った8年間は彼が共産党政権を「ハイジャック」した8年間だと批判したうえ、今後必ず清算されるに違いないという。

 こういったうわさは無論、胡錦涛の耳にも入り、彼は緊張感を以ってきわめて警戒しつつ冷静に対応している。温家宝が度々政治改革や民主自由の実現に言及したのも、今後清算されないように打った先手である。つまり、中国では政治改革を呼びかけたことにより、たとえ失脚されても尊敬されるが、しかし毛沢東のような極左の者は永遠に人民から唾棄されるというわけである。

 消息筋によると、18大以降も自分の派閥の人が政権を握るのを保証できるように、胡錦涛はもともと二つの案を考えていた。

 一つは、薄煕来がかつてやったように、民衆運動と内部闘争により太子党を倒すこと。しかし、薄煕来のやりかたは全国のエリート及び庶民からの反感を買ったため、胡錦涛もこの方法を断念せざるを得ないという。

 今一つの策は、党内民主を実施すること。すなわち、18大の最高人事は、党内で民主的な選挙で決めることである。胡錦涛にとって、100%の勝算がなくても、太子党たちはみな選挙に勝てないというのも確実なことである。これは、これまで政治局委員選挙などで実証されたように、習近平や薄煕来の票数はいずれも少なかった。

 太子党たちは、1年後には自分たちの天下となるとして、かなり横柄な態度をとっているが、胡錦涛と温家宝は今後の1年半の間に、党内民主選挙の案を提出する可能性も否めない。そうすれば、彼らの希望する人々がほぼ中共政治局常務委員会に入ることができる一方、太子党の薄煕来は運命に委ねるしかなく、江沢民が指定した習近平も必ずしも総書記になれるとは限らなくなるという。

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