印刷版   

二葉館(旧川上貞奴邸)

【ぶらり散歩道】--愛知篇-- 文化のみち 二葉館(旧川上貞奴邸)

 【大紀元日本8月4日】JR名古屋駅から地下鉄桜通線に乗り換えて、高岳駅で下車して2番出口から出る。国道19号線と国道41号線の間の道を北へ歩いて約8分、道の右に和洋折衷のステンドグラスが美しい建物が現われた。そこが、文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)だった。この名称は、旧川上貞奴邸がかつて東二葉町にあり、「二葉御殿」と言う名で親しまれていたことから付けられたものである。

 
二葉館(旧川上貞奴邸)のステンドグラス

「日本の女優第1号」として名を馳せた川上貞奴(明治4年生まれ;1871)が女優を引退したあと、大正9年ごろから電力王と呼ばれた福沢桃介(明治元年生まれ;1867)と暮らしていたのが、名古屋市東区東二葉町の約2000坪の敷地に建つ二葉御殿だった。赤い瓦葺屋根の館が、東区撞木町に移築・復元されたのが平成17年の早春だった。

 正面玄関からホールに入り、大広間入口に立つと、正面にはステンドグラスのフランス窓があり、右手には木の重厚ならせん階段があった。大広間に隣接する旧食堂には、貞奴の生涯を紹介するパネルと、女優として活躍していたころの資料が展示されていた。茶の間の一隅は書斎として使われており、ここは創建当時のままであるので、国の文化財として登録された。意外に質素な文机や火鉢などに、当時の生活が偲ばれてしばし見入ってしまった。

 
二葉館(旧川上貞奴邸)のフランス窓

2階の展示室には、坪内逍遥を始めとして、城山三郎(直木賞)、小谷 剛(芥川賞)、江夏美好(田村俊子賞)、春日井建など、名古屋を中心とする郷土ゆかりの文学者、文学作品を、資料やパネルで紹介していた。ここにある資料は、自由に手にして読むことができる。

 近くの主税町筋には、名古屋城下に江戸時代の位置のまま残る唯一の武家屋敷長屋門や堀美術館、有名な豊田佐吉の弟の旧豊田佐助邸があるので、ぜひ立ち寄って欲しい場所である。

 文化のみち双葉館:名古屋市東区撞木町3-23 電話:052-936-3836 開館時間:10:00~17:00 休館日:月曜日 入場料:200円(中学生以下無料) 駐車場使用料:1回300円(30分以内は無料)交通アクセス:地下鉄桜通線「高岳」駅下車、2番出口から北に徒歩10分/市バス「飯田町」下車、北に徒歩2分

 
(江間十四子)


 (11/08/04 07:00)  





■キーワード
ぶらり散歩道  愛知県  二葉館(旧川上貞奴邸)  


■関連文章
  • 【ぶらり散歩道】--富山篇-- 海王丸パーク(2) (11/08/03)
  • 【ぶらり散歩道】--山梨篇-- 昇仙峡影絵の森美術館(11/07/28)
  • 【ぶらり散歩道】 --富山篇-- 海王丸パーク(11/07/25)
  • 【ぶらり散歩道】--熊本篇-- 山鹿市の古代ハス園(11/07/24)
  • 【ぶらり散歩道】--茨城篇-- 田舎のおもてなし 岩倉鉱泉(11/07/21)
  • 【ぶらり散歩道】--北海道篇-- 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館(11/07/14)
  • 【ぶらり散歩道】 --石川篇-- 千里浜(11/06/29)
  • 【ぶらり散歩道】--石川篇-- 第60回百万石祭り   (11/06/07)
  • 【ぶらり散歩道】--富山篇-- 高岡美術館(11/06/05)
  • 【ぶらり散歩道】--福岡篇-- 旧志免鉱業所竪坑櫓(11/05/12)
  • 【ぶらり散歩道】--佐賀篇-- 有田陶器市(11/05/02)
  • 【ぶらり散歩道】--熊本篇-- 杖立温泉の鯉のぼり(11/04/24)
  • 【ぶらり散歩道】--熊本篇-- 熊本県伝統工芸館(11/04/11)
  • 【ぶらり散歩道】--福岡篇-- 桜、桜、桜!(11/04/04)
  • 【ぶらり散歩道】--熊本篇-- 本妙寺(11/02/05)