THE EPOCH TIMES

暑気払いに食養生

2011年08月22日 07時00分
 【大紀元日本8月22日】暑い夏には冷たいものを食べ過ぎる傾向があります。しかし、夏は胃腸機能が弱くなる時期なので、お腹が冷えすぎると身体の陰陽のバランスが崩れ、さまざまな症状が出てきます。いわゆる「夏バテ」もその一つです。お腹をあまり冷やさずに暑気を払うには、漢方医学の食養生法が大いに参考になります。

 1、緑豆湯(りゅうどうとう)

 緑豆は寒性の食品で、清熱消暑、除煩止渇の作用があり、夏に好まれる食品の一つです。食べ方は、適量の緑豆を米と一緒に炊いて作る「緑豆粥」や、水分の多い「緑豆湯」などがあります。緑豆湯の作り方は、緑豆100g、水1000ml、氷砂糖は好みの量を使います。緑豆を水で洗い、10分以上水につけた緑豆と水を鍋に入れて煮ます。この時、炊飯器を使って炊いてもよいでしょう。緑豆がやわらかくなったら火を止め、好みの量の氷砂糖で味付けしてできあがり。緑豆は輸入食材販売店で購入できます。

 2、酸梅湯(さんばいとう)

 酸梅湯は暑気払いの夏の飲み物として、古代から中国人に愛用されています。材料は、梅の実を燻蒸して真っ黒になった烏梅(うばい)、山査子(さんざし)と氷砂糖です。烏梅は酸味が強く、収斂(しゅうれん、炎症を抑える)、健胃、整腸、駆虫などの作用があり、発汗により津液(しんえき、体内の正常な水液の総称で、唾液、胃液、涙、汗などが含まれる)の流失を抑制し、胃腸の機能を整え、低下した食欲を改善する効果があります。更に氷砂糖を加えれば、甘酸っぱい味になり、酸味と甘みが合わされば、「陰を生ずる」と言う理論があるので、消耗された津液を補う作用もあります。山査子は消化促進作用があるので、夏バテ予防、口や咽喉の渇き、胃腸の不調、下痢、口臭などに効きます。冷たくして飲んでも胃腸を冷やさず、負担をかけないため、胃弱の人は夏場に飲むと良いでしょう。甘酸っぱくて美味しい飲み物です。濃縮した酸梅湯はネット販売で購入可能です。

 3、冬瓜湯(とうがんとう)

 冬瓜はあっさりした食感で、夏に食べやすい食材の一つ。利尿作用があり、体内に溜まった余分な水分を出すとともに、体内に蓄積されている熱も排出します。冬瓜湯を作る場合、主材料の冬瓜以外に、干しエビ、豚肉、または鶏肉を合わせて作れば、より美味しくできます。調味料は食塩、胡椒、紹興酒だけです。

 4、菊花茶(きっかちゃ)

 菊花茶は乾燥した菊花とハッカを軽く煮出して作ったものです。菊花の効能は、風邪で発熱した時の解熱、高血圧、動脈硬化などに効き目があり、疲労が蓄積している人には疲労回復を助け、めまい、目の疲れなどにも効果があります。ハッカは 体内にこもった熱を散らす作用があり、二つの生薬を合わせれば、暑熱を払い、身体に清涼感を与える効果があります。菊花は甘菊花と苦菊花がありますが、お茶にする場合は、甘菊花を使用します。菊花とハッカはいずれも漢方薬局で購入できます。

 5、西瓜と西瓜の皮

 西瓜は利尿、清熱、生津(せいしん)などの作用があり、暑い夏に最も好まれる食品の一つです。西瓜の果肉以外に、西瓜の皮も同じ作用があるので、調理して食べれば夏の暑気を払う良い食品になります。西瓜の内皮は和え物、漬物、炒め物などで食べられます。外皮を煮出したスープをお茶の代わりに飲めば、利尿、清熱作用が一層高まります。

 (甄 立学)


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