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深い緑に囲まれた熊本近代文学館

【ぶらり散歩道】--熊本篇-- 熊本近代文学館

 【大紀元日本9月10日】熊本ゆかりの作家や文学者の作品、資料を展示する熊本近代文学館は、水前寺公園の近くにあります。熊本ゆかりの作家といえば、夏目漱石・種田山頭火・小泉八雲などがすぐに思い浮かびますね。

 ここでは常設展の他に年に数回、特別展が開催されます。今回は、当館独自の企画である「岩下久美子展」にぶらりと立ち寄りました。

 岩下久美子さんは熊本出身のフリーライターで、女性誌『クレア』などで執筆をしていました。岩下さんが注目されるようになったのは、当時はまだ耳慣れない言葉であったストーカーを取材するようになってから。取材の成果は『人はなぜストーカーになるのか』という本になり、1997年に出版されました。

 時代を先読みする鋭い感覚の持ち主だった岩下さんは、自立した大人の女性を表現する「おひとりさま」という言葉を生みだしました。2001年に、中央公論新社から『おひとりさま』という本が出版されています。

 現在、「おひとりさま」という言葉は、様々な場面で当たり前のように使われています。書名に「おひとりさま」という言葉が使われている本をネットで検索すると、文庫本も含めて46点もヒットしました。

 『おひとりさま』の原稿が完成した後、2001年9月1日、タイのリゾート地・プーケット島で岩下さんは不慮の死を遂げます。日本に戻れば刷り上がったばかりの著書『おひとりさま』が届くはずでした。今回の岩下久美子展は、没10年を記念しての特別企画です。

 岩下久美子の著書

 『ひとはなぜストーカーになるのか』 1997年 小学館刊

 『ヴァーチャルLOVE』1999年 扶桑社刊

 『おひとりさま』2001年 中央公論新社

岩下久美子展のポスター

展示物に見入る入館者

岩下久美子さんの記事が掲載された雑誌や生原稿

小学生の時から愛用していた鉛筆削り機や手帳

(文・写真/佐吉)


 (11/09/10 07:00)  





■キーワード
おひとりさま  岩下久美子  ストーカー  近代文学館  ぶらり散歩道  熊本  


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