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歴史が語る物語、未だに解明されない謎の数々

 【大紀元日本9月2日】世界各地で起こった文明の歴史は、その発展の過程で数々の遺跡を残してきた。歴史は去っていったが、残された遺跡は今でも謎めいたメッセージを私たちに語りかける。では、歴史が残した数々の謎をご紹介しよう。

 謎のロンゴロンゴ文字

 南太平洋に位置するイースター島は、18世紀になるまでその存在が知られていなかった神秘的な島。この島に由来する謎のひとつに、ロンゴロンゴ文字がある。

 ロンゴロンゴ(Rongorongo)とは、19世紀にイースター島で発見されたタブレット(木版)に書かれた文字、あるいは原文字とも見られる記号の体系である。イースター島の原住民が使っていた最初の文字と言われているが、今では既に伝承が途絶え、謎は解明されていない。ロンゴロンゴ文字は、世界でいまだ解読されていない8種類の象形文字の一つである。

 
ロンゴロンゴ文字(ウィキペディアより)

沼地のミイラ(The Bog Bodies)


 沼地のミイラとして知られているのは、18世紀にイギリス、アイルランド、ドイツ北部、オランダ、およびデンマークの沼地の泥炭層で発見された約800体ほどのミイラ化した遺体のこと。その中には、1万年以上前のものと見られるものもある。

 これらは、温度が低く、酸素が欠乏した酸度の高い泥炭地内水の中に埋もれていたせいか、皮膚と内臓の保存状態がよい。多くのミイラは人為的に殺され、埋められたことを示しており、古代の神への生贄だったという説もある。しかし、沼地のミイラの謎はいまだ明らかになっていない。

 カルナック巨石群

 フランス北部のブルターニュ半島には、カルナック巨石群と呼ばれる不思議な遺跡がある。総延長およそ4キロにわたり整列して直線上に並ぶ、およそ3千個からなる巨石群は、いったい誰が、どんな技術を使って作り上げたのだろうか。

 このカルナック巨石群は紀元前5000年、あるいは紀元前3000年~紀元前2000年頃に作られたとされている。伝説によると、これらは魔法によって、石に変えられたローマ兵士の群れであるという説もある。ある科学者は、古代の複雑な地震探測器であるとの見方を示している。

 
カルナック巨石群(ウィキペディアより)

古代ローマ軍団の謎の失踪


 中国甘粛省驪靬(れいけん)村の村民は背が高く彫りの深い顔立ちで、青い目に茶色の髪の毛をしている。科学者が同村村民のDNA鑑定を行ったところ、約3分の2が白人遺伝子を持っていることが判明した。

 DNA鑑定を行ったのは、地元の蘭州大学とイタリアが共同で発足した「蘭州大学イタリア文学研究センター」。同センターは甘粛省驪靬村の村民が2千年前のローマ帝国軍の末裔かどうかについての研究を進めている。
ルーブル美術館のクラッスス塑像(ウィキペディアより)


 「末裔説」を最初に提唱したのはオックスフォード大学の中国歴史専門家ホーマー・H・ダブス教授。紀元前53年、ローマ軍がパルティアを侵略したカルラエの戦いに敗れ、第一軍隊がローマに戻らず神秘的に失踪したと伝えられている。ダブス教授は、失踪したローマ軍は東へ進む際に匈奴(きょうど、モンゴル高原を中心に活躍した遊牧騎馬民族)に捕まり、紀元前36年に驪靬村に定住したという説を1950年代に発表している。

 「末裔説」を支える根拠として、驪靬村の近くで発掘された永昌西漢墓が挙げられる。ダブス教授は、ここの被葬者は体格が大きく、眉骨が突出し、あごが四角いという特徴を持っていることから、ローマ帝国の兵隊の墓であると推測した。今回のDNA鑑定の結果が「末裔説」を証明するさらなる根拠になることが期待されている。「驪靬」という村の名前も、古代中国人がローマ人を呼ぶときの言葉だという。

 一方、今回の鑑定で明らかになった白人遺伝子は古代ローマ軍が残したものなのか、あるいは中国とローマを結ぶシルクロードを往来する人々が残したものなのかを判別するのは難しいとの見解を示す専門家もいる。

 ヴォイニッチ手稿

 ヴォイニッチ手稿(The Voynich Manuscript)は、暗号とおぼしき未知の文字で記され、多数の彩色と挿し絵が付いた230ページほどの古文書。1912年に発見されたが、暗号は解読できず、内容は分かっていない。

 過去に数々の暗号解読の専門家たちが挑戦したが、成功していない。

 一方、これは暗号文ではなく何の意味もない、でたらめな文字列であるという説も唱えられたが、言語学の統計で解析した結果、同書は確かに自然言語か人工言語のように意味を持つ文章列であると判断された。しかし、内容については謎のままである。
歴史上、最も理解し難い本と称されるヴォイニッチ手稿(ウィキペディアより)


 タリムミイラ

 タリムミイラとは名前の通り、中国のタリム盆地で発見されたミイラのこと。タリム盆地で小河墓地が発見され、その発掘作業を行っていたとき、164体のミイラが発見された。科学的鑑定の結果、その中には紀元前2000年前のミイラと見られるものもある。

 西欧の科学者ヴィクター・マイアー氏(Victor Mair)がDNA 鑑定を行った結果、これらのミイラは欧州人の血筋を持っていることが明らかになった。更に「現代のDNAと古代のDNAのテストの結果、ウイグル、カザフスタン人、キルギス人などの中央アジアの人々は、東アジア人とコーカソイドの混血である」という可能性も示されている。

タリムミイラ(Aurel Stein撮影、1910年)

(翻訳編集・柳小明)


 (11/09/02 07:00)  





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歴史    ロンゴロンゴ文字  沼地のミイラ  カルナック巨石群  古代ローマ軍団  ヴォイニッチ手稿  


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