THE EPOCH TIMES

【医学古今】 身体にある命の門 命門穴

2011年09月28日 07時00分

 【大紀元日本9月28日】命門(めいもん)とは、背中の第2腰椎と第3腰椎の棘突起の間(ほぼ腰背部の真中)にあるツボの名前です。命の門という名前の由来について、書物にはさまざまな解釈があります。

 医学の理論では、命門の意味を次の二つの面から理解しています。一つは、命門は腎の陽気を蓄えるところであり、腎の陽気はまた元陽とも言い、生命の元動力です。この元動力がなくなれば命が亡くなるので、ここは生死を司る門だといいます。もう一つは、腎の陽気は生殖器官の機能に強く関与しており、新しい生命を作る能力に影響するという解釈です。新しい生命の誕生に関わる門なので、命門と呼ばれたのです。

 しかし、医学の次元を超えた「修煉」という境地から見れば、命門はまた違った意味に解釈されます。実は、漢方理論でいう「経絡」や「ツボ」の名前の由来は、道家の修煉理論に深く関わっており、言い換えれば、修煉の知識がなければ、ツボの名前の意味を正しく理解することはできません。

 鍼灸治療において、命門は幅広い適応症に使われています。代表的な症状は、冷え症、頻尿、精力減退、腰痛、膝関節痛、月経痛、不正出血、下り物、ニキビ、喘息、頭痛、視力減退、便秘、脱肛、痔漏、夜尿症、慢性下痢、腹痛、浮腫、貧血などがあります。しかし、注意すべきことは、陽虚(※1)によって起きた症状には使いやすいのですが、同じような症状であっでも、陰虚(※2)によって起きた場合には、慎重に使う必要があります。

 

(漢方医師・甄 立学)

 


 ※陽虚-寒がりで手足が冷えやすいといった「陽気」が足りない症状。女性に多い。

 ※陰虚-「陰」が不足し、熱が出やすい症状。血や津液を含め、体に必要なうるおいが不足している状態。
 

 

関連キーワード
^