THE EPOCH TIMES

ちょっと変わった男女の出会い スカーフを奪う風習=チベット

2011年09月20日 07時00分
 【大紀元日本9月20日】チベットの聖地、ギャロンには、多くの幻想的で神秘的な風習が存在します。その中に「スカーフを奪う」という、結婚を前提に相手を探す青年男女の伝統的行事があります。

 村のお祭りは、若者が交際相手を見つける絶好のチャンス。この時、女の子たちは美しい伝統衣装を身につけ、スカーフをかぶります。美しい花と縁起の良い図案が刺繍されたスカーフは、四隅にそれぞれカラフルなフリンジがぶら下がっています。とても繊細な模様が、控えめで純粋な女性の印象を与えるのです。

 男の子たちは、女の子のスカーフに刺繍された模様と色合いの出来から才能を判断し、気に入った人を選びます。数曲の山の歌を歌いあった後、もし男の子が女の子に対して良い印象を持てば、たとえよく知らない女の子のスカーフでも奪うことができます。

 スカーフが奪われた女の子は、男の子にスカーフを返すよう求めます。男の子は女の子を静かな所に導き、デートの時間、場所を話し合います。もし女の子のほうにその気がなく、あるいは他に好きな人がいる場合、女の子が様々な口実を見つけてスカーフを返してもらうこともあります。その場合、男の子は女の子の意志を尊重し、スカーフを返します。

 初めてのデートのとき、双方は村の数人の仲間と一緒に丹巴古碉群(石造りの塔)に集まり、歌や会話でお互いの気持ちを確かめます。何回かのデートの後、男の子が女の子を自分の理想と合わないと感じた時は、スカーフを女の子に返します。もし女の子が男の子を気に入らなければデートを断り、自ら、あるいは友人に頼んでスカーフを取り返すこともあります。デートをする時、男の子は女の子に対していかなる乱暴な態度、あるいは軽率な行為があってはいけません。それを守らない者は、皆からの非難を受けるほか、女の子たちも皆、彼とのお付き合いを避けるようになります。

 交際する男女は伝統的なしきたりを重んじ、婚約前の同棲は認められていません。婚約すると、男の子は両親に女の子を紹介します。両親の同意が得られた後、道士に将来の結婚生活を占ってもらい、婚礼の日を確定し、晴れて盛大で厳かな結婚式が行われるのです。

(翻訳編集・李頁)


関連キーワード

関連特集

^