国外亡命の中国当局幹部、ニュージーランドに保護される 

2008/06/28
更新: 2008/06/28

【大紀元日本6月28日】約2年前に台湾旅行中に中国共産党からの離脱を宣言し、政治避難を求めた当局の幹部・賈甲氏がこのほど、ニュージーランド政府に受け入れを認められ、同国で新しい生活をスタートした。

中国当局の政府機構、山西省科学技術協会の事務総長だった賈甲氏は2006年10月、観光で台湾に訪れた際、中国共産党からの離脱を宣言、台湾政府に政治避難を申請したが拒否され、一時は強制送還されそうになった。その後、同氏は、香港、タイ、マレーシアインドネシアなどの各国を転々とした。その間、工作員に尾行されるなど中国当局からの様々の圧力を受け続けた。マレーシアとインドネシアでも中国当局の圧力によりこれらの政府は同氏を強制送還しようとしたが、国際社会の支援により、実現できなかった。2007年9月に、同氏は国連の難民認定を受け、今回、ニュージーランド政府に受け入れを認められた。

賈甲氏はニュージーランドの空港で記者の取材を受け、「神の助けと厚い愛情に深く感謝する」「法輪功学習者、国内外の華人と民主活動家による救援と声援活動にも感謝の意を述べたい。国連とニュージーランド政府が正義の味方となり、私に安定と自由な生活環境を与えて下った。それにも心から感謝している」などと語り、これからも引き続き、脱中国共産党運動に携わっていくと話した。

賈甲氏(右から3人目)と出迎えの人々(大紀元)

賈甲氏(左から2人目)と出迎えの人々(大紀元)

空港で新唐人テレビの取材を受ける賈甲氏(大紀元)

中国国内で密かに伝播している「九評共産党」(注:大紀元のシリーズ社説、中国共産党が設立してから行ってきた知られざる政権の裏事情を暴露する本)について、同氏は、国内の民衆は中国共産党を決して好きではなく、皆民主の早期実現を望んでいると説明、「この社説はまさに宝の本である。読み終わったら、中国共産党の深い罪を初めて知りつくし、心の底から共産党への怒りが湧いてくるはず」と述べ、これから中国共産党からの離脱者がどんどん増えていくと指摘した。

ニュージーランド在住の同氏の息子は、「父が保護されたことは、民主が独裁に勝利した重要な事案である」「思い切って努力をし、勇敢に奮闘すれば、正義が必ず勝つというメッセージを、本件を通して中国国民に伝えたい」と語り、民主と自由は必ず中国国民に帰属すると話した。

空港で同氏を出迎えた同国の有名人権派弁護士ケルイ・コール氏は、賈甲氏を受け入れたことは、ニュージーランド人の誇りだと述べた。

(記者・ウンティ、翻訳・編集/叶子)

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