THE EPOCH TIMES

【生活に活きる植物】 47・朮(オケラ)

2011年11月18日 07時00分
 【大紀元日本11月18日】オケラは中国原産で、日本にも山野の日当たりのよい草原に自生するキク科の多年草。秋にアザミに似た白や淡紫色の筒状花が咲き、苞は魚の骨のように細かく裂け、長い地下茎を持っています。根茎の皮を剥ぎ取って乾燥したオオバナオケラは、生薬の白朮(びゃくじゅつ)です。また、中国産のホソバオケラの根茎が生薬の蒼朮(そうじゅつ)です。

【学名】Atractylodes japonica
【別名】うけら、をけら
【成分】精油(アトラクチオンなど)、多糖類など

 【薬用効果】白朮は、脾、胃に働き健胃、祛湿作用があり、食欲不振、下痢、むくみ、多汗、疲労倦怠に有効であるとともに、切迫流産など妊娠中の腹痛や神経痛、リューマチなどの痛み、しびれにも有効です。一方、蒼朮は健胃剤として用いますが、水湿の代謝異常による水腫や神経痛にも効果があります。
オケラ



 【食用】若芽をさっと茹でて和え物や酢の物、天ぷらなどにします。生のままてんぷらや汁の実にすると、苦味が楽しめます。白朮は屠蘇散に使われます。

 【余談】オケラは「厄除け」の植物とされています。京都八坂神社の大晦日から元旦にかけての行事「をけら詣り」では、オケラの根茎を入れて篝火(かがりび)を焚き、参詣者はその火を家に持ち帰って燈明に点じたり、元旦のお雑煮を作る際の火種として使い、1年の無事を祈願します。また、梅雨の時期、除湿の目的で根茎を室内でいぶすとカビの発生を防ぎ、蚊を取るのにも有効です。湿気の多い地方ではよく行われたようです。

 
オケラと苞

(文と写真・ハナビシソウ)


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