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芭蕉記念館の正面

【ぶらり散歩道】--東京篇-- 芭蕉記念館

 【大紀元日本12月22日】都営新宿線、都営大江戸線森下駅A1出口を出て、隅田川に向かって約7分歩くと、玄関入口に芭蕉が植えてある瀟洒な3階建の建物が見えてくる。そこが、江東区芭蕉記念館である。館の入口前には建物に沿って日本庭園があり、一隅には芭蕉庵を模した祠があった。

 1階は広いロビーと事務所で、展示室は2階と3階である。私が訪れたときは、2階の特別企画展は「筆跡にみる近現代文人の姿」を開催していた。この企画展を知ったときは気乗り薄だったが、会場で出品者の短冊を見てすっかり感心してしまった。尾崎紅葉、夏目漱石、芥川龍之介らを始めとする一流の人たちの書や絵は、やはりすばらしかった。

 数ある作品(71点)のなかでも、私の気に入った作品は次の3句である。堺 利彦の「飛行船あとは裸木昼の月」、棟方志功の「翳の中占めて奢るや沈丁花」、室生犀星の「蒲公英の灰あびしまま咲きにけり」だった。

 展示室の片隅には、大正6年(1917)、同地を襲った大津波後、現在の芭蕉稲荷神社から出土された石の蛙が鎮座していた。同10年に東京府は、この地を「芭蕉翁古池の跡」と指定している貴重な蛙である。

 3階には、「おくのほそ道」を旅すると題して、奥の細道に関係する資料と芭蕉の旅姿(モデル)が展示されている。また、「切絵図にみる下町」、「絵図にみる大江戸八百八町と深川の姿」の絵図が、そして図書室がある。

 昼飯には、芭蕉記念館から歩いて3分という近場にある大正13年(1924)創業の深川めしの「みやこ」がいい。風情のある玄関先を入ると、右が帳場、左が座敷になっている。小鉢、吸い物が付いた深川めしのランチセット(平日、土曜日の昼のみ)1500円が、お手軽でいいだろう。

江東区芭蕉記念館:東京都江東区常盤1-6-3 
電話:03-3631-1448 FAX:03-3634-0986
休館日:月曜日 開館時間:9:30~17:00 入館料:100円

みやこ:東京都江東区常盤2丁目7-1 
電話:03-3633-0385 
営業時間:11:30~14:00 16:30~20:30 月曜日休

 
深川めしのみやこ

(江間十四子)


 (11/12/22 07:00)  





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ぶらり散歩道  芭蕉記念館  


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