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【ぶらり散歩道】--茨城篇-- 鹿島神宮

 【大紀元日本1月5日】神武天皇元年(紀元前660)に建立したと伝えられる鹿島神宮は、全国の鹿島神社の総本宮であり、香取神社、息栖神社と並ぶ東国三大社の一つである。JR鹿島神宮駅から徒歩7分のところにある。

 道の両側は蕎麦屋が多い商店街が続き、各商店の狭い駐車場にはびっしりと車が駐車している。しかし、正月、しかも全国の鹿島神社の総本宮門前にしては、店先の参拝客の数は少ないと思う。また、境内の屋台の数も少ないのは、寂しい限りである。

 高さ10mの御影石の大鳥居をくぐると、朱色に塗られた秀麗な楼門(重文)が高く建っている。この楼門は、寛永11年(1634)、水戸藩初代藩主徳川頼房の奉納で、阿蘇、箱崎とともに日本三大楼門に数えられている。「鹿島神社」の扁額は、東郷平八郎元帥の直筆と言われている。楼門の色彩豊かな彫刻を眺めながら進むと、右側に本殿(重文)があり、多くの祈願者が行列をなしている。現在の社殿は、元和5年(1619)に徳川二代将軍秀忠が奉納したもの。本殿後ろの杉のご神木は、目通り周囲11メートル、高さ43メートルで、樹齢1200年と推定される見事な大木だ。周囲にある巨木、大木の中でも抜きんでている。

 本宮から奥宮までの参道は両側に巨木、大木が茂って、一種の荘厳さを漂わせている。奥宮は慶長10年、徳川家康が本殿として奉納したものだが、元和5年の造営のときに引き移したものである。奥宮からさらに奥に進むと、地震を起こす大なまずの頭を抑えていると言われる要石がある。周囲をいくら掘っても掘り尽くせないと言われ、鹿島の七不思議の一つに数えられている。ちなみに、鹿島の七不思議とは、要石、御手洗、末無川、御藤の花、海の音、根上がりの松、松の箸をさしている。

 鹿島神宮をお参りしたら、大鳥居から約1.2キロメートル離れた場所にある根本寺にも寄ってみたい。同寺は聖徳太子が開基したと伝えられ、松尾芭蕉も貞亨4年(1687)に、ここに月見に訪れている。そのときの様子は、「鹿島紀行」にも書かれている。境内には「月はやし梢は雨を持ちながら」の句碑が建てられていた。

鹿島神宮社務所:鹿嶋市宮中2306-1 電話:0299-82-1209
アクセス:東京駅八重洲口から高速バス鹿島神宮駅行で約2時間、鹿島バスターミナル下車徒歩5分  
(江間十四子)


 

 (12/01/05 07:00)  





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