印刷版   

(ToGa Wanderings/Creative Commons)

自分に厳しく、他人に優しく

 【大紀元日本2月24日】仏教によると、人間には様々な苦しみがあるが、その中のひとつに「怨憎会苦」があるという。つまり、嫌いな人と出会わなければならないという苦しみだ。複雑に絡み合う縁が実って今の私たちがあるのなら、自分の苦手な人の存在にも意味があるのだろう。「袖触り合うも他生の縁」という諺があるけれど、今生の敵は、前世では貴方の妻だったかもしれない。他人の欠点や批判を許し、自分の鏡とすることができれば、人格が磨かれ、徳を積むことができると古人は説く。

 北宋の政治家・范純仁(はん・じゅんじん、1027-1101 AD)は、常に息子たちに言い聞かせた。「最も愚かな人物は、他人の欠点や過ちに敏感な者であり、最も賢い人物は、自分の過ちを許すとき、間抜けになるものだ。従って、もし他人の欠点を見つけるように自分の欠点を見つけ、自分を許すように他人を許すことができれば、お前たちが聖人となる道にさえぎるものはない」

 ある日、范純仁は言葉と行動において、守るべきことは何かと聞かれた。すると范純仁は、「質素な生活だけが、廉恥心を修めることができ、寛容な心だけが、慈悲と徳を修めることができる」と言った。范純仁は高官でありながら自分の心を修めることを忘れず、贅沢な食事に執着することもなかった。彼は毎日、執務を終えて家に着くと、粗末な服に着替えたという。

 他人に優しく、自分に厳しく。言うのは簡単だが、実行するのは難しい。きわめて多くの人が、他人を批判しながら、その不満を発散させるのみだ。しかし、その考えをガラリと変えてみると、自分の成長を促す法則がある。つまり、他人が自分を批判するなら、自分の欠点を真剣に探してみる。他人の欠点が鼻につくなら、自分の場合はそうならないようにと努力する。そうすることによって初めて、范純仁が説く徳のある人物となれるのだろう。
(翻訳編集・郭丹丹)


 (12/02/24 07:00)  





■キーワード
范純仁  北宋    中国伝統文化  


■関連文章
  • 38歳の処女 婚前交渉のストップ促すサイト開設(12/02/21)
  • 快適は毒入りの酒よりも悪し?(12/02/15)
  • 中国伝統文化への誘い(九) 清(12/02/06)
  • 韓流ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」にみる道徳観(12/01/28)
  • 中国伝統文化への誘い(八) 明(12/01/27)
  • 中国伝統文化への誘い(七) 元(12/01/24)
  • <赤龍解体記>(49)中共2012の政情を占ういくつの要素(二)(12/01/23)
  • 2012年 浄化と更新の年になるのか(12/01/18)
  • 中国の道徳危機に警鐘=米・道徳心理学研究所(12/01/11)
  • 子供の溺死を無視し、息子を亡くした父 裁判の敗訴確定=江蘇省無錫(12/01/06)
  • 中国伝統文化への誘い(六) 宋(12/01/06)
  • 中国伝統文化への誘い(五)唐(11/12/24)
  • 中国伝統文化への誘い(四) 魏晋南北朝(11/12/13)
  • 中国伝統文化への誘い(三) 漢(11/12/10)
  • 人類復興のための文化 3(11/12/09)