THE EPOCH TIMES

<赤龍解体記>(53)王立軍、米領事館亡命の一部始終を打ち明けた

2012年02月20日 08時27分
 【大紀元日本2月20日】公安局長を解任されたばかりの重慶市副市長・王立軍は7日、政治亡命を米領事館から拒否されたため、安全部(中国国家安全部)副部長邱進らに連れ去られた。その後の事情について、さまざまな情報が飛び交っている。海外メディア「博訊」はその後の王立軍の状況を伝えている。

 それによると王立軍は7日、安全部副部長邱進らに成都市の米国領事館から連れ去られた後、飛行機に乗り、北京入りした。現在、北京市玉泉路付近にある高級住宅に安置され、調査を受けている。

 国家安全局の調査に対し、成都市の米領事館に政治亡命を求めた目的などをすべて打ち明けた。一方で、中紀委(中国共産党中央紀律検査委員会)からの調査については警戒心を持っており、彼らに対しては一言も喋らなかったという。

 安全部の調査チームは、安全部と解放軍総参謀部二部の高級情報官員により構成されている。博訊によると、王立軍は調査員に自分の米領事館亡命の動機や目的、米国領事館に滞在中に米領事との談話内容、そして事前に作成した関連情報の証拠を保存したCDを米国領事館に保存するように依頼したことなど、全てを打ち明けた。

 むろん、上記のような情報について中国政府からのコメントなどは一切ない。

 また本事件に関係している情報筋によると、王立軍は安全部と総参二部の調査員からの調査に積極的に協力し、彼らに対して十分信頼する姿勢を見せ、自分が領事館で過ごした経緯すべてを打ち明ける用意がある、と述べているという。

 外交有事であるため、この案件は慎重に扱われている。高級調査員たちも王立軍に対し、非常に穏やかで尊重的な姿勢を表し、忍耐でもって対応しているという。

 一方で2月11日、中紀委の調査チームが関連の問題を白状するよう要求したが、王立軍は一言も喋らず、いらだちを見せた。このチームの調査員は様々な方法で説得したが、いずれも無駄であった。王立軍は、自分はただ安全部からの調査だけに協力すると中紀委の調査員らに明言した。というのは、安全部の調査員らは原則を守ることができるし、かつ自分の身の上の安全を保障することもできるからである。これに対し、中紀委のほうはできないというわけである。

 情報筋によると、王立軍は中紀委の内部派閥などについてかなり詳しい。彼は中紀委の賀国強書記の側にずっと薄煕来に情報を提供する多くの高官がいることを知っている。中紀委の中で、少しでも重慶に関する動きがあれば、薄煕来はみな第一時間帯でその情報を把握できるのである。もちろん、王立軍も1月5日までの中紀委からのあらゆる情報を同時に共有していた。すなわち、王立軍が中紀委の調査員の前で沈黙を保つというのは、薄煕来に彼がどれほど彼に関する致命的な情報を握っているかを知らせたくないからである。

 北京公安局からの情報によると、王立軍は安全部と総参二部の連合調査に対し、かなり落ち着いて対応し、調査過程に気持ちが穏やかで、あたかも重荷を下したかの様子であった。

 この前、ある軍病院の専門家から出された、王立軍が精神不安を患う診断書が中国のネットで大々的に伝えられていたが、王立軍はずっと前からその内容を掌握していたという。つまり一旦急死でもするとなれば、その理由は狂騒性精神病、または重度うつ病によるものとなり、すなわち、ある人物が「王立軍は自殺傾向あり」という筋書きを既に用意しているということを。
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