THE EPOCH TIMES

【味の話】節分イワシ

2012年02月02日 08時12分
 【大紀元日本2月2日】「節分」は本来、季節の移り変わる時の意味で、立春・立夏・立秋・立冬の前日を指していました。特に立春が1年の初めと考えられることから次第に、「節分」といえば春の節分を指すものとなりました。立春を新年と考えれば、節分は大晦日にあたり、前年の邪気を祓うという意味をこめて、追儺(ついな)という行事が行われていました。追儺とは悪鬼・疫癘(えきれい)を追い払う行事のことで、平安時代、陰陽師たちにより宮中において大晦日盛大に行われ、その後、諸国の社寺でも行われるようになりました。その一つが「豆まき」です。古く中国に始まり、日本へは文武天皇の頃に伝わったといわれています。

 節分には、豆まきをするほか、恵方を向いて長い太巻きの「恵方巻」を食べたり、立春前日にあたる節分を年越しと考えて、前の年の邪気を払う「節分そば」を食べたりしますが、その他にも「節分イワシ」・「厄除け鰯」というものがあるそうですがご存知でしょうか?

 主に西日本での習慣とのことですが節分にイワシをたべるそうです。「節分イワシ」と呼ばれ、邪気を払うためにイワシの頭を門口にさした習慣に由来しています。「鰯」の頭を柊に刺して戸口などに下げて邪気を払い、塩いわしを焼くときのもうもうとした煙でいわし臭くなった家には鬼も寄りつかなくなり、また悪い霊が迷いこむのを防ぐのだそうです。

 「鰯の頭も信心から」(イワシの頭のようなつまらないものでも信仰の対象にしている人には、尊い神仏と同じように霊験あらたかに思われる、という意味)ということわざもこの風習からきているそうです。

 イワシは、新鮮なものは生でも美味しく、塩焼きはもちろん蒲焼や生姜煮、天ぷら、つみれ、お寿司など、食べ方もいろいろで、和風だけではなく洋風にも非常に良くあう魚です。香草焼きやマリネはイタリアでは馴染みの深い人気のメニューです。

 また、タウリンやDHA、カルシウム、鉄分などの重要な栄養を豊富に含んでおり、いろんな病気の予防などにも大変効果的とされています。節分には豆まきをして、夕食にイワシ料理を作ってみてはいかがでしょうか?イワシ料理をご紹介します。

イワシのピリ辛煮
 ―材料 (4人分)―


 イワシ (小) ・ 16~20尾
 土ショウガ ・ 2片
 梅干し ・ 4個

 <合わせだし>
  酒 ・ 120ml
  みりん ・ 大さじ4
  砂糖 ・ 大さじ1
  酢 ・ 大さじ4
  しょうゆ ・ 大さじ4
  豆板醤 ・ 小さじ1.5~2

 下準備

 イワシは尾側から頭に向かって指先でなでるようにウロコを取り、頭を落としてワタを出す。塩水できれいに洗い、水気をきる。土ショウガは皮をむき、せん切りにする。

 作り方

 1.鍋に<合わせだし>の材料を入れて強火にかけ、煮立ったらイワシ、梅干しを入れる。再び煮立ったらアクを取り、せん切り土ショウガを加えて落とし蓋をする。
 2.中火にして煮汁が少なくなる(1/4量位)まで煮る。器に土ショウガごと盛り、煮汁をかける。

(文・大鬼)


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