米軍がサウジ航空訓練生300人に地上待機措置、基地発砲事件で

2019/12/11
更新: 2019/12/11

[ワシントン 10日 ロイター] – 米フロリダ州の海軍航空基地で研修中だったサウジアラビア空軍少尉が発砲して3人が死亡した事件を受け、同国から派遣されている航空訓練生約300人はいったん訓練プログラムを中止し、地上待機させられている。複数の米軍当局者が10日、ロイターに語った。

連邦捜査局(FBI)は、事件は現場で射殺された少尉による単独犯行とみている。ただ議会では、イエメンへの軍事介入や反体制派記者の殺害で国際社会から厳しい視線を浴びるサウジと米軍が交流を続けることへの疑問が改めて浮上した。

こうした中で米海軍の報道官は、安全面の配慮からサウジ人の航空訓練生を9日から地上待機させていると説明。こうした措置はフロリダ州にある3カ所の海軍航空基地全てで実施しており、飛行訓練の再開時期は不明だが、座学はまた早期に始めると付け加えた。他国から受け入れた生徒の飛行訓練は既に再開しているという。

現在、サウジから米軍にはおよそ850人の訓練生が派遣されている。

Reuters
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