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風格のある玄関

【ぶらり散歩道】--新潟篇--砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)

 【大紀元日本3月15日】JR新潟駅から観光循環バスに乗り、バス停「西大畑坂上」で下車すると目の前の四つ角左手に砂丘館がある。左手の道を5分も歩くと、会津八一記念館がある。四つ角右手は坂で、旧制新潟高校の学生が遊びすぎると落ちるよということから名づけられたどっぺり坂がある。

 砂丘館は新潟市が所有する旧日本銀行新潟支店長役宅の愛称で、1933年(昭8)に建てられた近代和風住宅である。戦前の日銀支店長役宅で現存するのは、新潟と福島(1927年)の二つのみである。

 建物は奥が深い造りで、中廊下で接客・生活空間とサービスヤード(台所、女中室、書生室、浴室など)が明確に区分されている。この中廊下は、プライバシーの重要性を説いた大正期の住宅改良運動の影響で、近代和風建築の特徴を示している。

 玄関脇には、洋間の応接室と書斎があり、茶室として使用できる小間が1、2階に3室設けられている。奥には2階建ての蔵があり、いまは改装してギャラリーとして使っている。2階の座敷は本格的な書院造で、木材はすべて桧(台湾桧)を使っている。

 庭は路地風の平庭で、洋館の車寄せを思わせる前庭、純日本風の主庭、ガーデンパーティができる平らな奥庭、そして勝手庭と、表情豊な庭である。2階からの眺めは最高だった。玄関脇のレトロな応接室は喫茶・茶寮六華で、コーヒー500円、ジュース300円でゆったりしたひと時が楽しめる。入館料が無料なのはうれしい。歩いて5分の場所に、「坂口安吾風の館」もある。

砂丘館 951‐8104 新潟市中央区西大畑町5218‐1 
電話&FAX:025‐222‐2676
開館時間:9:00~21:00 休館日:月曜日、年末年始(12月28日から1月3日まで)  

スマートな書体と砂丘のデザインが素晴らしい

どの庭を見ても美しい(玄関脇から奥座敷を見る)

2階から眺めた庭

どっぺり坂

(江間十四子)

 (12/03/15 07:00)  





■キーワード
ぶらり散歩道  新潟  砂丘館  


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