原油先物は小幅下落、主要産油国の供給抑制観測と需要懸念が拮抗

2019/08/13
更新: 2019/08/13

[シンガポール 13日 ロイター] – アジア時間の原油先物は小幅下落。主要産油国が引き続き供給を制限するとの思惑の一方で、景気減速を巡る懸念が重しとなっている。

0108GMT(日本時間午前10時08分)時点で、北海ブレント先物<LCOc1>は0.11ドル(0.2%)安の1バレル=58.46ドル。

米WTI原油先物<CLc1>は0.12ドル(0.2%)安の54.81ドル。

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが12日に公表した上期決算について、ANZ銀行はリポートで「設備投資が12%減少したことは、供給の伸びがタイトな状況が続く可能性を示唆している」と指摘した。

クウェートも12日、石油輸出国機構(OPEC)主導の減産合意へのコミットメントをあらためて表明した。

ただ、米シェール生産の拡大はこうした協調減産の効果を一部相殺している。

米エネルギー情報局(EIA)は12日のリポートで、7つの米主要シェール層の9月産油量は日量8万5000バレル増加し、過去最高の同877万バレルに達するとの見通しを示した。

Reuters
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