THE EPOCH TIMES

中国崑崙山の仙人(21) 蜮

2012年04月02日 07時00分
前書


本文は、私が知り合った先天道を修めた平先生(500歳)の経歴を記録したもので、文章はすべて記憶によるものである。何人かの人の記憶を統合したもの、または私と平先生の間であった途切れ途切れのいくつかの対話を元に書いたものであるため、文の繋がりがよくないと感じるところもあると思われる。私はそれらを一つに統合し、論理的な文脈を整えるため、想像を使った文字を加える場合があったが、事実を離れた記述はない。平先生との経験から、私は世の中の多くの出来事は人が思っているものとはまったく違うということが分かった。本文を読んだ後、多くの人は考え方が変わると思う。
 

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十二、蜮

 村に帰ると、たくさんの人が集まっていた。神医は、皆さんに手伝ってもらいたいことがあると述べ、「豚人」を捕まえて彼の病気を治したいと話した。

 村民たちは「豚人」を恐れており、彼は汚いので、助けるかどうか議論したが、神医から恩を受けているし、「豚人」を早く村から追い出したかったので、結局、神医を助けることに同意した。彼らは20数人の若者を連れて、縄と木の棒を持って「豚人」がいる場所へ出発した。

 平先生は神医に、「蜮」は平地の上で取り出してはいけないと言った。もし平地の上でやった場合は、すぐに変身して逃げることができ、手で掴むことも危険で、真体を傷つける恐れがあるという。平先生は、山の中で水脈霊地を探し、夜にそこで九龍陣を立て、「蜮」を取り出す時は九龍陣の中でやれば逃げられなくなると言った。神医はうなずいた。

 村民たちは、「豚人」がいる糞の池をぐるりと囲み、手には棍棒を握って紐で結びを作り、紐を棍棒で支えながら「豚人」の体に被せた。

 「豚人」は糞の池から立ち上がり、村民たちに向かって大声で叫んだ。まるで怪物のようだった。紐を何回も掛け直して、やっと彼を縄目にした。村民たちは紐の一端を大きな木の株に巻き、一斉に引っ張った。「豚人」は大声で怪しく叫び、口で紐を噛んだが、大勢の人には勝てずに、すぐ糞の池から引きずりだされた。

 「豚人」の悪臭は耐えがたいほど酷かった。引きずった後、村民はみんな彼と距離を置いて、近づこうとしなかった。ある中年の人が、彼を木に縛るように指示すると、彼らは力を合わせて、「豚人」を木の側まで引きずり、一生懸命に紐で巻き、彼をしっかりと木に縛った。

 そして、神医の指揮で、村民たちは「豚人」の手と足をしっかり縛り、木から解き、竹の棒で彼を担いで山中に向かって歩いた。しばらく歩いた後、山中のある平地に着いた。平先生は、「豚人」をその平地の真中に下ろさせた。

 神医は薬の袋から薬を取り出し、一つ一つ薬量を勘定した。彼の動きが遅いのを見て、私も手伝うと言い、前に踏み出すと、彼に止められた。彼は笑い始め、私の手を通して調剤した薬は利かないと言った。そして、彼は左手で調剤した薬は利くが、右手を使うと利かなくなるのだと言った。私も笑った。噂の「獨臂神醫」の意味がわかったのだ。

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