THE EPOCH TIMES

【ぶらり散歩道】ー北海道篇ー 市立小樽美術館

2012年04月12日 07時00分
 【大紀元日本4月12日】JR札幌駅からエアポート号に乗って約35分でJR小樽駅に着く。ランプがたくさん吊るされているコンコースから駅を出ると、石川啄木の歌「子を負ひて 雪の吹き入る停車場に われ見送りし妻の眉かな」が最初に目に入る。正面の広いだらだら坂(中央通り)を下って、信号二つ目を左折して稲穂十字路を左折すると、右前方に重厚な石造りの建物(旧日銀小樽支店)が見えてくる。その前にある総ガラス張りでシンプルな建物(旧小樽貯金局)の1階が、市立小樽美術館である。

 入口の受付先の左側に、中村善策記念ホールがある。ここには、1902年に小樽区花園町で生まれて小樽をこよなく愛した中村の作品17点が展示されていた。中村は「小樽は日本有数の画因を蔵している」と言っているが、海、山、坂と町並みがある小樽を豊かな色彩と独特の画面構成で描いた「小樽港」(1963年)は、強烈なインパクトを持っている。ほかの作品では、何色ものブルーが美しく映える「北海道風景」(1955年)に心が残った。しかし、明らかに函館のハリスト正教会を描いているのに、なぜ「函館風景」と題をつけなかったのか知りたいところだ。中村は1983年、81歳で亡くなっている。

 ほかに6人の作家の作品が展示されていたが、私が心引かれた作品は、小竹義夫の「日蝕(網走の丘)」(1963年)だった。

 美術館の隣には、旧北海道銀行本店の建物を内外装ともクラシックにまとめたワインカフェ「小樽バイン」がある。設計者は、旧日銀小樽支店を設計した辰野金吾である。チョッと寄ってみたい雰囲気のある店だった。

 この店の先、運河寄りにルネッサンス風の建物が旧北海道銀行小樽支店である。いまはホテルヴィブラントオタルになっている。6本の円柱が2階まで吹き抜けのホールは、いまは喫茶店になっているが、床のタイルに日本地図が描かれていて素晴らしい。

市立小樽美術館:〒047-0031 小樽市色内1丁目9番5号 
電話:0134-34-0035
開館時間:9:30~17:00 休館日:月曜日 
入館料:300円/高校生150円/小中学生は無料 

小樽バイン:電話:0134-24-2800
ホテルヴィブラントオタル:電話:0134-31-3939 

 
ランプがプラットフォームにも…

(江間十四子)


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