THE EPOCH TIMES

【ぶらり散歩道】ー北海道篇ー 北の貴婦人 豊平館

2012年05月31日 07時00分
 【大紀元日本5月31日】JR札幌駅で地下鉄南北線に乗り換えて中島公園駅で下車して3番出口を出ると、そこは中島公園の入口だ。躍動する子どもの彫刻に迎えられて公園に入る。ここから豊平館は歩いて4分。濃い緑の間から、白い外壁を縁どるウルトラマリン・ブルーの建物が見えてくる。まさに、北の貴婦人と呼ばれるにふさわしい建物である。

 明治初期の代表的な木造洋風建築の豊平館は、明治13年に
白い外壁を縁どるウルトラマリン・ブルーもきれいだが、赤い星も青空に映えて美しい

現在の中央区北1条西1丁目に北海道開拓使直属の洋風ホテルとして、開拓使工業局営繕課の直営工事で建築されている。そして明治14年8月30日から4日間、明治天皇北海道行幸の行在所にあてられて、この日を開館日にして、同年11月、民間人に貸し付けられて「ホテルと西洋料理店」が営まれることになった。明治43年に宮内省から札幌区が貸下げを受け、大正11年には札幌市の所有になった。昭和33年に現在の中島公園に移築されている。昭和39年には、国の重要文化財に指定された。

 2階から池を見渡せる角部屋が梅の間で、3代にわたる天皇、皇太子が宿泊した部屋である。この部屋だけは木部を当初の春慶塗に復元し、当時のホテルの家具を復元して展示されている。非常に華やかな色彩で凝った家具ではある。また、2階広間のシャンデリアも細部まで凝った作りで、朱色の花が美しいメダリオンともども目を楽しませてくれた。

 四季それぞれの表情をみせてくれる豊平館だが、耐震工事のため、平成24年4月1日から約4年間休館する。残念ながらしばしのお別れである。

豊平館 〒064‐0931 札幌市中央区中島公園1‐20 
電話:011‐511‐0985

 
2階広間のシャンデリア

横から見た豊平館

(江間十四子)


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