[北京 22日 ロイター] – 中国中部の河南省の信陽市と長垣市で22日、最高レベルの洪水警報が発令された。国営メディアが報じた。
地元当局に豪雨への備えも指示されたという。両市は中国における交通ハブ。
両市の警戒レベルは、4段階中最高の1に引き上げられた。警報には、ダム決壊および類例のない同時多発的な洪水の恐れが含まれている。
中国はすでに新型コロナウイルスのデルタ型変異株の散発的な感染に悩まされており、豪雨に追い打ちをかけられた恰好だ。
河南省を先月襲った記録的豪雨による洪水では300人以上が死亡したほか、工場での生産が停止。信陽、長垣などの地域が特に甚大な被害を受けた。
河南省は22日、3時間で100ミリ超の降雨を予想。港湾事業を停止し、省都の鄭州からの鉄道運行に部分的な遅延や運休が生じている。
省内では他の都市でも、23日夜までの学校休校や公共輸送機関の停止、工場・企業の営業停止が発表されている。
さらに中国は、南西部四川省、北東部黒竜江省などでも豪雨に警戒を呼び掛けている。
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