THE EPOCH TIMES

中国で台湾人男性が強制連行される 関係者が緊急記者会見

2012年06月26日 09時27分
記者会見に臨む鐘さんの家族(左3人)、台湾立法会議員の鄭麗君氏(中)、尤美女氏(右3)。(大紀元)

【大紀元日本6月26日】中国江西省を訪れた台湾人男性が15日、強制連行された。現地情報によると、身柄は今、国家安全局と法輪功取り締り専門機関である「610弁公室」の管轄下にあり、所在は明かされていない。親族らは22日、緊急記者会見を開き、台湾政府に対して男性の救出を求めている。

 連行されたのは台北のIT関連企業に勤務する鐘鼎邦さん(53)。親族訪問で中国入りし、帰国のため15日に江西省の空港にいたところ連行された。当時、中国公安当局は「法輪功の調査に協力してもらう」と理由を説明していた。法輪功は中国当局に弾圧されており、当局は、鐘さんは台湾の学習者であることを事前に把握しているとみられる。

 22日、台湾立法会議員の鄭麗君氏と尤美女氏、野党の団結連盟党の黄昆輝・総裁、人権団体の代表の頼中強氏などが緊急記者会見を開き、政府に対して鐘さんの早期救出を求めた。

 鐘さんの家族、台湾法輪大法学会の張清渓・会長、人権弁護士の朱婉_qi_氏なども会見に出席した。

 鐘さんの高齢の母親は、「法輪功は無実、この修煉は間違いではない。中国当局は学習者を迫害すべきではない」と訴えた。

 立法会議員の鄭麗君氏によると、台湾人の中国での安全問題について、両岸当局は関連協議を進めている最中。「今回、鐘さんを不正に逮捕したことは非常に残念な出来事であり、中国当局の誠意が問われる」と同議員は述べた。

 両岸は司法協定を結んでおり、台湾人が中国国内で身柄拘束された場合、中国当局は台湾に対して、その所在と理由を通達しなければならないという。鐘さんの所在についてまだ連絡が来ていない。

 人権団体の代表の頼中強氏は、「中国に独立した公正な司法体制がないため、公安当局は恣意的に無実な人を逮捕している。法輪功弾圧はその証明である」などと指摘した。

 台湾政府機関は中国当局に事実関係を確認しており、家族に必要な支援を提供するとしている。

 台湾法輪大法学会によると、台湾に50万人近くの学習者がいる。中国当局は多くの工作員を派遣し、学習者の個人情報などを収集している。1998年から2009年までに、中国に訪れる際、学習者であることから当局に一時逮捕された台湾の学習者は14人に達している。彼らは虐待を受けたり、当局の工作員になることや、法輪功を放棄するよう強要されたり、一部は多額の金銭を要求された。そのうちの2人は、それぞれ3年と4年の懲役刑が処された。

 (記者・鐘元、陳真、翻訳編集・叶子)
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