ボルトン米大統領補佐官、ロシア高官と軍縮やシリア情勢協議へ

2018/08/17
更新: 2018/08/17

[ワシントン 16日 ロイター] – 米政府当局者は16日、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が来週ジュネーブでロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と会談すると明らかにした。米ロ間の新戦略兵器削減条約(新START)を含む軍縮条約やシリア情勢が議題になる見通し。

7月にヘルシンキで開催されたトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領による会談のフォローアップ会合にあたるという。

ホワイトハウスはこれまで、米ロ首脳会談の詳細をあまり公表していなかったが、同当局者は会談で取り上げられた問題を詳しく説明した。

当局者によると、主要議題はシリアの内戦で、これにはイランの関与や人道的状況も含まれた。両首脳はイランがシリアから撤退すべきとの見解でおおむね一致したが、ロシアは実現は難しいとの認識を示したという。

両首脳はまた、新STARTと、射程500─5500キロの地上発射弾道ミサイルおよび巡航ミサイルの廃棄を求める中距離核戦力(INF)廃棄条約についても協議した。ただ、今後の軍縮の道筋について合意には至らなかった。

ボルトン氏はオバマ前政権下で署名された新STARTに批判的な立場を示してきた。

首脳会談ではまた、トランプ大統領が、海底パイプラインでロシア産天然ガスをドイツに輸送する「ノルドストリーム2」プロジェクトに言及。トランプ氏は同プロジェクトを厳しく批判してきた。

同当局者は、トランプ大統領がプーチン氏に対し、ロシアは今年、選挙戦への干渉をやめるべきと訴えたと強調した。米国では11月に中間選挙が行われる。

Reuters
関連特集: 国際