THE EPOCH TIMES

出会う人、みな美しき

2012年07月30日 07時00分
【大紀元日本7月30日】清水へ祇園をよぎる桜月夜、今宵逢ふ人みな美しき。

 与謝野晶子『みだれ髪』の有名なこの一首(原文ひらがな)について、解説の必要はないであろう。

 美しい人とは、男女を問わず、善良な人である。不善の者は、例外なく醜い。その言わずもがなの真理を以下に書こうと思ったのは、先日の京都で、たくさんの美しい人を目にしたからなのだ。

 京都を訪れたのは7月15日。祇園祭の宵山(14~16日)にあたる日であった。

 日本三大祭りの一つに数えられる祇園祭は、千年以上の歴史があるという。東京の人間である私には、それ以上の説明は不可能なので控えることにするが、7月1日から31日まで、ひと月がかりで行われるというこの大祭は、確かに雰囲気からしてちがう。何と言うべきか、そこにいる人々が、まさしく冒頭の歌のように、みな美しく見えるのだ。

 その祇園祭で賑わう京都市内を、スカイブルーの爽やかな夏風が吹き抜けた。

 この日、約120人の天国楽団が先導するパレード一行は、およそ300人。天国楽団とは法輪功学習者の有志による楽団で、日本、台湾、米国、シンガポール、マレーシア、欧州など、法輪功学習者のいる各国で自主的に結成されている。

 総人数がどれほどであるか、あまりに多すぎて私は知らない。ただ、確信をもって言えるのは、それが世界最大のマーチングバンドであるということだ。台湾だけでも500人の楽団員がいるという。

 今回の京都パレードには、台湾から、台湾天国楽団の68人を含む70数人が参加した。もちろん皆それぞれ仕事をもち、普通の生活をしている人々である。それが「ぜひ日本へ行って、日本の同修とともにパレードしたい」という一念で来日した。

 余計な話だが、彼らの活動は全て自費であり、もちろん報酬も補助もない。楽器やユニフォームも自前である。日本の天国楽団もまた、香港や台湾、インド、フィリピン、グアムなど、海外での演奏活動にはそれぞれ自分で都合をつけて、可能な限り参加するのである。

 そんな天国楽団をご覧になった方は分かると思うが、彼らが身につけている正装は、唐代または宋代の衣装をモデルにした軍楽隊のユニフォームなのだ。

 誤解を避けるために、あえて述べる。彼らの目的は法輪功の宣伝ではない。軍楽隊である彼らの使命は、法輪大法に基づく音楽の強大な威力をもって、この世の邪悪を粉砕し、人々の心を浄化して、大いなる善へと導くことにあるのだ。

 その意味で、先日の京都パレードは、おそらく理想的といってよい成果があった。パレードを迎える沿道の人々の表情の、なんと優しく美しかったことだろう。それは台湾から参加した楽団員も十分に感じていて、「日本に来て良かった」と口々に言っていた。

 清楚な浴衣姿の日本女性がそぞろ歩く、夏の京都。そこに集う誰もが、お互いに気持ちよく、伝統と格式を重んじる古都の祭にふさわしい「良い人」でありたいという、心からの願いを持っていた。

 そこへ勇壮なマーチに乗って天国楽団が登場したのであるから、人々の「良い人でありたい」という願いが相乗効果を発揮して、その空間を一気に清浄にしたのも当然の結果であった。人々の優しく美しい顔は、その表れであったと言えよう。

 縁を大切にするのは、日本人も同じである。天国楽団を目にし、法輪功学習者のパレードに接した人は、本人は気づいていないかも知れないが、実は、得がたい縁があるからこそ出会ったのである。

 そのことを、あなた自身の心に留めておいてほしい。パレードの一行から手渡されたチラシがあれば、無造作に捨てる前に、もう一度読んでいただきたい。同じく、手渡された蓮の花飾りが手元にあったなら、それは法輪功学習者の子供たちが、あなたのために手作りした、宇宙に一つの花であることに思いを馳せていただきたいのだ。

 縁があるということは、あなたがそれにふさわしい「美しい人」であることの証でもある。繰り返すが、美しい人とは、善なる人のことである。

 
(牧)


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