タイ警察、デモ報道巡りメディアの調査を命令

2020/10/19
更新: 2020/10/19

[バンコク 19日 ロイター] – タイ警察は19日、同国でのデモの報道を巡り、情報を制限する緊急措置に違反した疑いがあるとして、4つのメディアの調査を命じたと発表した。

メディアの間では怒りの声があがり、政府による報道の自由の侵害との声が強まっている。

16日付の警察の文書によると、4つのメディアと抗議団体のフェイスブックアカウントに対する調査が命じられた。 

警察の広報担当者は、「情報機関から、一部のコンテンツと歪曲された情報が混乱と扇動のために使われ、社会に動揺をもたらしたとの情報を得た」と発言。調査を行うのは放送規制当局とデジタル経済社会省で、報道の自由を抑制する計画はないと述べた。

デジタル省の報道官は、法律違反の30万以上のコンテンツの中から、4つのメディアと抗議団体のページを削除する裁判所命令を要請したことを明らかにした。

タイの独立系ニュースサイト、プラチャタイは、今回の動きは検閲命令と主張。英語版がツイッターに「タイの人権と政治運動について正確な情報を報じることを誇りに思っており、活動継続へ最善を尽くす」と投稿した。

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Reuters
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