「一汁四菜」は物足りない 習体制、全面的改革を迫られる

2013年01月16日 10時10分
国民のみならず、世界から手腕が注目される習近平総書記(AFP/Getty Images)

【大紀元日本1月16日】中国メディアはこのほど、習近平総書記の倹約家で開放的な人柄を表現しようとして、氏が地方を視察した際にとった簡素な食事「一汁四菜」をたびたび話題にしている。だが、最近刊行された英紙エコノミストは、このような政治的プロパガンダや経済成長だけで中国人はもはや満足しなくなったと指摘。彼らは政治改革を渇望しており、習総書記が今後、どのようにこういった期待と圧力に対応していくかは、中国の未来を左右するとの見方を示した。

 記事は、当局がどこまで改革を真剣に進めようとしているかは不透明だと指摘。党中央政法委トップの孟建柱書記が7日、「労働教養制度」の廃止を明らかにしたのも束の間で、数時間後の新華社報道では、制度を「改革する」との記述にとどまった。また、最近発生した南方週報の改ざん事件でも、中国の指導部は依然としてメディアを腐敗撲滅の道具として扱っておらず、反対に、動乱の元と見なしていることが浮き彫りになった。

 90年代以来、中国の統治者と被統治者との間には、「暗黙の取引」があったと同記事。国民が自由を求め過ぎなければ、統治者は国家の繁栄を保証する。しかし、現在では経済の繁栄が達成されたので、次に国民が求めているものは自由だという。

 習総書記は人心の重みを知っているはずだと記事は分析する。官界の腐敗や官僚の贅沢と距離を置いた「一汁四菜」からもそれがうかがえるという。そんな彼は、強権による統治は安定をもたらすどころか、その反対に導くことも分かっているはず。「改革を推進することはリスクを伴うが、改革を回避することは更に危険だ」と記事は主張した。

 「一汁四菜は真の改革ではない。メディアの自由が本当の改革なのだ」。南方週末を支援するネットユーザーらが投稿したこのスローガンは、腐敗のみならず、体制全体の改革を習体制に迫っている。

(翻訳編集・竜崎/張英)

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