幹部の相次ぐ女性問題 新華社「愛人頼りでは腐敗根絶はムリ」

2012/12/03
更新: 2012/12/03

【大紀元日本12月3日】山東省農業庁の単増徳副庁長が6年越しの愛人と交わした「離婚誓約書」が流出。11月30日、同省紀律検査委員会が調査に乗り出していると国内メディアが報じた。一週間前には、愛人との情事動画がインターネットに流出したため、重慶市北碚区の雷政富共産党委員会書記が解任されたばかり。いずれも別れ話がもつれ、愛人らの「反撃」でスキャンダルが発覚した。離婚誓約書には、一ヶ月以内に妻と離婚し、愛人女性と再婚すると書かれており、立会人として同庁の別の幹部が捺印している。誓約書のほか、二人がホテルで密会しているときの写真も流出している。

相次ぐ幹部のスキャンダルについて、国営新華社通信は2日、「愛人頼りでは腐敗根絶はムリ」と題する記事で、「一部の幹部は、貪欲と色欲が常に理性に勝っている。党の紀律を熱弁しながらも、心の中は女のことで一杯」と皮肉がつづられている。

また、「女性問題の背後には常に汚職問題が潜んでいる」ことも指摘し、「問題の幹部は格好良く、魅力的かもしれないが、ただでランチは食べられない」と痛烈に批判。幹部の不正を取り締まる中央紀律検査委員会は、「95%以上の汚職幹部の背後には女性問題がある」という調査結果を過去に発表している。

解任された雷書記は、前職在任中、弟の経営企業に現地のインフラ建設を委ねていた。今回の単副庁長に関しては、紀律委員会では「現在調査中」としている。

同記事には「腐敗発覚の三種の神器は、空き巣被害、日記の紛失、愛人の反撃」という市民の揶揄も引用されており、「愛人はインターネットを駆使し、スキャンダルとなる写真や贅沢品を証拠として流出する。効果てき面だ」とも指摘。

最後に、「問題となっている幹部らの腐敗問題は、愛人の告発で知らされる」事実を疑問視し、「幹部らが道を踏み外さないよう、効果的な制度の設定を期待したい」と締めくくった。

(翻訳編集・高遠)
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