韓国のオンドル文化

2013年03月12日 07時00分
【大紀元日本3月12日】

 韓国の伝統的な床暖房であるオンドル。床の上に直接座ったり、寝たりする習慣がある韓国人にとって、床を温めるオンドルは最適な住環境である。

 由来

 文献によると、床暖房の起源は中国の北方地域で、三国時代(紀元前57~668)までにはすでに42カ国に広まっていた。高麗王朝(918~1392)の後期には、朝鮮半島の全島に伝わったとの記録がある。韓国はこの伝統的な暖房方式を改良して発展させ、「オンドル」と名付けた。

 韓国の冬季は12月から翌年の3月まで4カ月続き、この時期の平均最低気温は零下10度前後。冬の寒さに耐えねばならぬ韓国人にとって、オンドルは暖を取る快適な方法である。

 変遷

 初期のオンドルは床面積の一部分のみで、床より少し高めに作られていた。韓国人の多くは食事の時に床に座って食べ、寝る時に床の上に布団を敷いて寝るという「床式生活文化」の習慣がある。

 そこで、床全面を平らにし、床全体がオンドルという形式になった。これにより、寒い冬に自由に使用できる床面積が増え、生活がより快適になった。

 伝統のオンドルの構造は、台所の竈で炊事する時に生じた煙と余熱を床の下に敷いた煙道を通し、その余熱で床を温める方式である。オンドルはスチームやエアコンなどの暖房設備より大幅にエネルギーが節約でき、家中を温め、室内環境に悪い影響も出ない。また、工事費が安く、床面積を有効に利用でき、耐用年数が長いなどの利点がある。

 一方、現代のオンドルは、床の下に敷いたスチーム管に液化ガスで加熱した温水を流して床を温める。この暖房方式は、一戸建ての住宅から高層マンションまで使用されている。各家がそれぞれ温度調節できるように設計されている。

 オンドルと「韓流ブーム」

 近年では、韓国に行く観光客が大幅に増えている。その中には、オンドルに興味を持つ観光客も多い。そのため、韓国の観光名所ではオンドルを設ける所もあるようだ。

 オンドルと健康

 脚の毛細血管は比較的少ないため、血液循環は他の部位より弱く、脚の冷えに悩む人も多い。「冷えは足から」という言い方があるが、脚が冷えると全身が寒く感じ、冷え症、腹痛、生理痛、腰痛、膝関節痛、のぼせなどの症状が起きやすい。

 オンドル式の暖房は常に足元を温めるため、脚の血液循環を改善し、体の新陳代謝を促進する。特に高齢者にとって、オンドルは寒さの厳しい冬場には欠かせない、快適な場所なのだ。

 
(翻訳編集・東山)


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