午後5時までに1000万円 北朝鮮、中国漁船解放に新たな条件

2013年05月20日 16時50分
【大紀元日本5月20日】遼寧省大連市を拠点とする中国漁船1隻が今月5日、黄海で操業中に北朝鮮の警備艇に拿捕され、船員16人が拘束された。北朝鮮側は釈放の条件として20日午後5時までに60万元(約1000万円)の支払いを要求している。

 新華社の報道によると、拿捕現場は「中国海域」に属する。船主の于学君さんは事件発生後、北朝鮮側から衛星電話による連絡を受け、北朝鮮と隣接する同省丹東市のある会社に60万元の支払いをさせるよう求められたという。支払期限は19日正午とされていた。

 この連絡を受けた于さんは10日、中国外務省と在北朝鮮中国大使館に助けを求めた。19日夜に更新された中国外務省の公式ミニブログ(微博)によると、大使館は北朝鮮外務省に船員らの早期解放を求める申し入れをし、船主の于さんにも交渉状況を伝えたという。

 一方、南方都市報の報道によると、于さんが最後に大使館と連絡を取れたのは13日で、「(事件は)処理中で明確な結果はない」との回答だった。未解決のまま迎えた支払期限の19日に、于さんは自らの微博に船員16人の顔写真を掲載することに踏み切った。「皆さん注目してください。船を拿捕し金を要求することは以前からあることだ」と書き込み、事件への関心を促した。

 20日午前9時半頃、于さんは新たに投稿し、前日夜9時頃、北朝鮮からふたたび電話連絡があっとことを明らかにした。60万元の「罰金」を20日の午後5時までに支払うよう要求されたという。

 さらに、于さんの投稿によると、電話は拿捕された漁船の船長からのもので、「声が震えていて、非常に怯えている様子」だったという。船員らは北朝鮮側の暴行を受けたのではと于さんは疑っている。

 中国のインターネット上では政府の対応に疑問の声が殺到している。「5日のことなのに、なぜ今?」「本当に『中国海域』なら、なぜもっと主張しないのか?」「政府が動かないから、船主がこうして呼びかけなければならなくなったのだ」。ポータルサイト網易では20日早朝の報道にすでに1万以上のコメントが寄せられ、事件への関心の高さを示した。

(翻訳編集・張凛音)


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