【ぶらり散歩道】ー 富山篇ー 薬種商の館 金岡邸(富山県民会館分館)

2013年05月16日 07時00分
【大紀元日本5月16日】JR北陸本線の富山駅で地鉄本線に乗り換えて、東新庄駅で下車し歩いて約5分で金岡邸に着いた。土地1,967㎡(596坪)、建物は延806㎡(244坪)で、まさに豪邸というにふさわしい建物である。

 母屋部分は明治初期の建物で、入口を入ったところが店舗だった。店舗の畳の縁は出入りが激しいので幅広の皮で縁どられていた。帳場の後ろにある1860年(万延元)製の薬たんすが歴史の重みを伝えてくれる。奥に行く途中に、じゃこう鹿の剥製があった。中国科学院から寄贈されたもので、日本には6体しかないという貴重品である。肩までの高さが40cmと、想像していた鹿よりもずっと小柄で、突き出た両牙が異様だった。

 最初に目についたのは、中国や東南アジアから輸入した薬の原料で、烏犀角、鹿茸や人参、竜胆などの原料が興味深かった。また、紙風船と共におみやげ品のひとつとして人気のあった売薬版画は、今でも鮮やかな色彩を残して飾られていた。

 迎賓の場として建てられた新屋は2段格子天井の総桧造りで、二つの広い庭園を見ることができる。新屋には、明治天皇も休憩されている。門も玄関も、母屋とは別に作られている。

 広い休憩室で一服していると、見慣れた名前の色紙が目に入ったので思わずパチリ。ここ金岡邸では、“売薬王国とやま”の成立ち、発展の秘密、300年の歴史などを勉強した。有意義なひと時であった。

 帰路、金岡邸への目印にした新川神社に参詣した。遠めに見た狛犬が気になっていたからである。近くで見ると、吽の狛犬の表情に愛嬌があってうれしくなってしまった。神社の創建は、867年(貞観9)ごろと伝えられている。

薬種商の館 金岡邸 930-0092 富山市新庄町1-5-24 
電話&FAX:076-433-1684 開館時間:9:00~16:00
休館日:毎週火曜日、年末年始 見学料:200円
新川神社 930-0092 富山市新庄町2-13-47 
電話&FAX:076-441-8186

JR富山駅前には薬売りの像が

休憩室から見た新屋と庭園

地方の人々に夢を与えた版画

地方の人々に夢を与えた版画

じゃこう鹿の剥製

珍しいそろばんと決算帳

(江間十四子)


 
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