【ぶらり散歩道】ー宮城篇ー 伊達政宗の眠る霊屋-瑞鳳殿

2013年06月13日 07時00分
【大紀元日本6月13日】JR仙台駅前からレトロなかわいい観光バス「るーぷる仙台」に乗車して15分、歌にも出てくる広瀬川に架かる霊屋(おたまや)橋を渡って少し北上すると、小洒落た店が周囲にあるバス停「瑞鳳殿前」に着いた。

 かなり急な坂道を登ってくると、樹齢350年余を超える杉並木に囲まれて62段の石造りの参道になった。62段という数は、伊達藩の禄高62万石を表わしたものと言われている。初夏とはいえ、ひんやりとした空気に肌寒さを覚えるほどだ。

 過去に3回訪れているが、10年ぶりの瑞鳳殿に心が躍った。記憶に残っているとおりの樹齢数百年という青森ひばを使った涅槃門の向こうに、桃山様式の豪華絢爛としか言いようのない瑞鳳殿が見えた。1636年(寛永13)に造営された瑞鳳殿は1931年(昭6)に国宝に指定されたが、1945年(昭20)の第2次世界戦争の戦災で焼失している。現在の建物は、1979年(昭54)に再建されたもの。2001年(平13)に改修が行なわれて、柱には彫刻獅子頭、屋根には竜頭瓦を復元して、創建当時の姿に戻っている。

 資料館は、戦災で焼失した御供所の面影を残すように模して作られている。空襲で焼失した伊達3代の霊屋が再建されるときの発掘調査で、完全な遺骨や副葬品が数多く発見されている。それらの一部を展示しているが、最も興味深い展示物は復元した3藩主の容貌像と身長、死因だろう。初代・政宗は159㎝、死因は食道噴門癌と腹膜炎。享年70歳。2代・忠宗は165㎝、死因は大腸の病気。享年60歳。3代・綱宗は155㎝、死因は下顎歯肉癌。享年72歳(死因は文献、遺骨からの推察)。当時の体格としては、普通の身長なのであろうか。

(公財)瑞鳳殿管理事務所 980-0814 仙台市青葉区霊屋下23-2
電話:022-262-6250 開館時間:9:00~16:00 
休館日:12月31日~1月1日 観覧料:550円

 
国宝の文字が残る石柱が藪の中にポツンと建っていた

御供所を模した質素な面影の資料館

瑞鳳殿の左側面

瑞鳳殿の額

瑞鳳殿は撮影者のいる門の奥

菊の紋が付いている涅槃門

藩主の駕籠も上がれるように作られた石段

(江間十四子)


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