【医学古今】 火鍼治療法

2013年07月24日 07時00分

【大紀元日本7月24日】漢方医学には「寒則熱之」という治療原則があります。つまり寒冷の病症に温熱の療法を施すという意味で、寒邪によって起こした疼痛性症状に火鍼で治療する方法です。火鍼療法は使う基材によってさらに「木火鍼法」、「艾火鍼法」、「金火鍼法」などに分けられます。

 「木火鍼法」はまた「神鍼火」と言います。この方法は直径3センチ、長15センチほどの桃木の枝の一端を丸く削って鍼として使います。治療する時、ツボに5層の綿紙(和紙)を置き、丸く削った桃枝にゴマ油を付け火をつけて、桃枝が熱くなったら火を消してすぐツボを押さえます。

 「艾火鍼法」はまた「雷火神鍼法」と言います。乳香、没薬、硫黄、烏頭、桃樹皮、麝香などの生薬の粉末をモグサの中に混ぜて、直径2センチほどの艾条を作ります。治療する時、ツボに10層の綿紙を置き、艾条に火をつけて、綿紙を置いているツボを押さえます。

 「金火鍼法」はまた「火鍼」と言います。金属(タングステンなど)で造った鍼を使います。治療する時、ゴマ油かアルコールのランプで鍼を赤くなるまで焼いて、そのままツボに刺します。皮膚表面に刺す場合と1センチぐらい刺入する場合もあります。

 以上の火鍼治療法は、見た目では怖いようですが、実際にはあまり危険性はありません。そうは言っても、日本でこのような方法を使う鍼灸院は非常に少ないと思います。綿紙の代わりに新鮮な枇杷の葉を使ってツボに当て、お灸する方法が多く使われています。

 

(漢方医師・甄 立学)

 

 

 

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