「人体の不思議展」死体は誰か ハーゲンス博士にDNA鑑定要求

2013年07月24日 12時50分

 2004年、ドイツ紙シュピーゲルは「ハーゲンス氏の死体加工工場の周りには少なくとも3つの刑務所や強制収容所が存在していた。なかでも悪名高い姚家留置所では政治犯や法輪功学習者が拘留されていた」と報じた。後にハーゲンス氏は記事内容に不満を訴え、裁判所は「死体標本が死刑囚からのもの」との主張を禁止するよう同紙に命じている。

 その2年後、ハーゲンス氏は米ニューヨークタイムズのインタビューに対して「引き取り手のない中国人の死体を用いることは全く問題ないと(隋鴻錦氏から)聞いている」と答えている。当時、同氏の研修を受けていた大連医科大学解剖医の隋鴻錦氏は2002年に独立し、中国で死体工場を作り標本を世界中で開かれる展示会へ供給し続けた。

 ハーゲンス氏は中国人死刑囚の遺体利用しているとの疑惑を頑なに拒否し続けているが、一方で現在の展示物の一部には、「出典:中国警察」との説明書きがある。

 ガットマン氏は、DNA鑑定は2つの側面から影響を及ぼすと指摘する。一つは、死体標本が中国人で、迫害政策の中で拷問により殺害された法輪功学習者の家族からDNAサンプルを採取し、標本のDNAと照合することで、法輪功学習者が死体標本に利用されたとの嫌疑が明らかになること。もう一つは、標本の身元が明らかになることで現在、隋氏が続けている「死体ビジネス」に圧力を与えることだ。

 ガットマン氏は「いまだに死体を利用した展覧会は世界を巡回している。ハーゲンス氏の元助手の手により規模は拡大している。死体は中国公安局が供給した」「犯罪者は(罪を隠すのに)必ず間違いを一つ犯す。DNAを持つ遺体が自由に世界を回っている、これは盲点に違いない。DNA鑑定で必ず誰かが明らかになるだろう」と述べた。

(文・マシュー=ロバートソン/翻訳編集・佐渡 道世)

 

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