北京空港の陳情者爆発物起爆事件 被告が上訴意向 引き金の暴行に法廷触れず

2013年10月17日 10時43分
【大紀元日本10月17日】今年7月、北京首都国際空港で爆発が起きた事件で、北京市朝陽区人民法院(裁判所)は15日、翼中星(34)被告に懲役6年の実刑判決を言い渡した。事件は、被告がかつて治安当局者に殴打され障害を受け、長年陳情を繰り返したことで注目されていた。翼被告の弁護士は量刑が重すぎると主張し、上訴する意向を示した。

 7月20日夜、被告は北京首都国際空港で自身の遭遇を記したビラを撒き、手製の爆発物を起爆させた。本人は左腕に重傷を負い、警備員の1人が軽傷を負った。

 15日に言い渡された判決文は、事件の引き金となる、被告が8年前に広東省の治安当局者から暴行を受け、重度の身体障害者になったことや、8年間にわたって陳情や訴訟を繰り返したが相手にされなかったことには触れていない。

 被告の弁護を務める劉暁原弁護士は15日、米海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材に応じた。劉弁護士は、爆発現場の監視カメラの映像から、被告には周囲に危害を加える意思がなかったことは明白だと主張し、深刻な被害もなかったことから、「爆発罪の判決は間違っている。重くても過失爆発罪であろう。百歩譲って爆発罪であっても、懲役6年の量刑は重過ぎる」と主張した。

 被告の兄は同日、VOAの取材で上訴の意向を表した。「これからも公正を求めていく。かつて弟に暴行を加えた者は法的制裁を受けるべきだ」

 被告とともに2005年に治安当局者に暴行を受けた出稼ぎ労働者の龚明照さんはVOAの取材に、同暴行事件の経緯を文書にまとめ、証言として警察当局に提出したと明かしたが、今回の裁判では、龚さんへの証人喚問はなかった。

 爆発事件が起きた当初、広東省の司法と公安当局は、専門チームを立ち上げ暴行事件を再調査すると発表していた。

 劉弁護士の15日のミニ・ブログ(微博)への書き込みによると、暴行事件の現場証人が複数いるにもかかわらず、いまだ、再調査の結論が出ていない。被告の父親は広東省公安庁トップに陳情書を送り、調査結果の公表を求めた。

 
(翻訳編集・叶子)


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