ベトナム、ロシア潜水艦6隻購入 東シナ海の海軍力強化

2013年11月01日 09時14分
【大紀元日本11月1日】ベトナム人民海軍は11月7日、同国で初めてとなるロシア製の通常動力潜水艦(キロ型潜水艦)が引き渡された。今回の潜水艦以外にも、ベトナムはロシアから5隻を購入しており、今後順次ベトナムへ届く予定。カナダ拠点の軍事情報誌・漢和防衛レビューが報じた。東シナ海の領海争議に際し、海軍力を強化しているものとみられる。アジア太平洋地域の各国の海軍力の高まりに注目が集まっている。

 潜水艦を製造するサンクトペテルブルクの造船所によると、ベトナム用に製造された1隻目は「ハノイ」、2隻目は「ホーチミン」などベトナムの地名が名付けられた。2隻目は現在潜水試験中で、今年末頃ベトナムに到着するという。他4隻は2016年までに引き渡される。また、多くのベトナム軍水兵が今年4月からロシアで訓練を始めているという。

 20億ドル(約2000億円)が試算された潜水艦6隻の購入契約は、2009年にベトナムのグエン・タン・ズン首相がモスクワ訪問した時に結ばれた。

 同じ型の潜水艦は過去33隻、中国を含む7カ国に輸出され、中国海軍は現在12隻を運行させている。これに対抗するため、ベトナムに渡された潜水艦はより改良されたものだと同誌は分析する。より良い潜望鏡、電子探知システム、敵に発見されにくいようにするための無響タイルを装備していると報じている。また、対艦ミサイルにクラブ3M-54が備え付けられている。

 ベトナムが潜水艦6隻を備えた新しい潜水艦部隊を組むことで、領海の争点にある南シナ海に係る中国などの他国との対立において、より有利になり、同国の海軍力を高めることになる。

 日本を含め東アジア各国は海軍力の強化に力を入れている。日本では10月3日、東京で日米の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)が開かれた。名指しはなかったものの、中国を脅威とする認識の上で両国の共同文書が交わされた。合意に基づき、無人飛行機グローバル・ホークが青森県の三沢基地、対潜水艦偵察機P8が沖縄県の嘉手納基地にそれぞれ配備される。

 一方、中国海軍は27日、原子力潜水艦部隊を42年前に設置以来、初公開した。国営メディアは潜水艦部隊の歴史や攻撃力などについて紹介し、弾道ミサイルを発射するシーンなどを含めて、海軍力を大々的に報じた。31日には、台湾が米国から購入したP3C対潜哨戒機の納入式典が行われ、出席した馬英九総統は対中防衛策の強化するとの姿勢を示した。台湾は2015年までに同機を旧式から更新して全12機備える予定だ。

 
(翻訳編集・佐渡 道世)
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