<中国人の本音>中国社会は「腐り続け壊滅に」 中国夢?「しょせん夢」

2013年11月12日 13時36分
【大紀元日本11月12日】北京で開催中の共産党の重要会議「三中全会」に世界中が注目しているなか、中国の市民は、この身にしみる寒さと同じく冷めきった目線で見ている。

 「中国は欧米が期待しているような『根本的な変化』は起こりえない」。こう言い切るのは中国人民大学の元教授・張同新氏。同会議が始まった9日に、米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材に氏は「三中全会が中国に『重大な変化』をもたらすなんて期待は非現実的だ」と付け加えた。

 同じ人民大学の周孝正教授は、三中全会に知識人は「まったく興味がない」と話す。「少なくとも話には出ない。私がその話題を持ちかけても、みんな乗らない」

 清華大学の孫立平教授は2011年、中国社会は徐々に腐って壊滅に向かうとの説を唱えた。周教授は、この説は多くの知識人の賛同を得ているとし、「三中全会も中国社会の疾患を直せるわけがない」という。「この説によれば、中国には動乱が起きない。動乱には理想主義が必要だからだ。(理想主義もない)中国社会は腐っている。腐り続け壊滅に向かう」。三中全会に関心が寄せられていない理由は「改革にはみんな期待していないからだ」。貧富の差、幹部の腐敗、大気汚染の常態化。「孫立平教授の言う通りだ。腐っている、少しずつ腐っていくのだ」

 高物価、高家賃、高汚染に悩む北京の市民にとっては、三中全会は「高警備」をもたらしただけのようだ。「期待なんかないよ。中国夢ってなに?しょせん夢だ」と北京に住む王平さんは話す。子供を人気の幼稚園や学校に入れるためにはコネが必要。教室でいい席を確保するために時にはワイロが要る。地方出身で北京に住む若者は、家を買えずに婚期を逃す。地下鉄で数時間かけて通勤しても、夢からどんどん遠ざかるだけ。「中国夢?それはアメリカへ行ってアメリカンドリームを実現することだ」。インターネット上では若い人たちが揶揄する。

 「良い人の心を冷え冷えにする社会は最も悪い社会だ」。孫教授はこんな話もした。「政府の最も重要な責務は経済を発展させるのではなく、公平と正義を守ることだ。中国には権力と資本を制御し、社会の腐敗を制止する社会運動が必要なのだ」

 教授の話から2年余り経った今、北京は統制を強め、公平と正義の欠片も見かけない。厳戒態勢のなか、指導部は「中国夢」を話し合っている。

(翻訳編集・張凛音)


関連キーワード
^