中国ネット障害 「当局のDNS乗っ取りが要因」=検閲突破ソフト作成会社

2014年01月24日 14時08分
【大紀元日本1月24日】中国国営メディアによると21日、同国内インターネットの約3分の2のサイトがアクセスできない障害が起きた。これについて、米国拠点の中国検閲回避システム開発に特化した企業ダイナミック・インターネット・テクノロジー社(DIT)は「中国当局のDNS乗っ取り技術」に起因すると発表した。

 この障害は1時間ほど続いた。ユーザーたちは閲覧したいサイトにアクセスするとDITの作成したページに転送されたという。DITは、当局が閲覧禁止したいサイトのアクセスを遮断し、ユーザーにエラーメッセージを表示させる「DNS乗っ取り技術」が要因だと23日、発表した。DITによると当局はこの技術を2002年から開始しているという。

 DITは中国当局に禁止され、弾圧を受ける法輪功の学習者を含む情報技術専門家が米国で設立した企業。当局が作成したファイアーウォール「金盾」を通過し、同国内では見ることを禁止されたサイトを閲覧できるソフト「フリーゲート(FreeGate)」を開発したことで知られる。これを使うことで国内インターネットユーザーは、大紀元や新唐人テレビ、法輪功やチベットに関するサイト、または世界的に人気の高い動画サイトYotubeやSNSサイトFacebook、多言語百科事典サイトWikipedia、ミニブログTwitter等、中国当局が「有害」と定めた情報を自由に閲覧できるようになる。

 中国政府は「突然の不可解な攻撃」「中国もハッカー攻撃の被害国」と主張している。同国営メディアはDITと法輪功の関係については報道していない。しかし中国を除く欧米、日本などの大多数のメディアはDITとの関係を報じている。

 DIT代表ビル・シャ氏はこの事件とDITとの関係を否定している。ビル氏は当初、膨大な量のアクセスがDITのサーバーに負担をかけたため、何らかの攻撃を受けたと考えたという。

 約一時間の障害中、閲覧できないサイトには最もアクセスの高い微博(中国版ツイッター)や検索サイト百度、ポータルサイト新浪も含まれる。ロイターは、今回の障害発生中にDITの作成したひとつのサイトに1秒間あたり100万件のページ要求が殺到したと伝えている。

 ロイターは障害の要因について、金盾システムのアップロードの際に生じたエラーの可能性を報じている。また同様の意見として中国インターネット技術に詳しい米国カリフォルニア大バークレー校のシャオ・チャン氏は「中国内のサーバーで異常が起きたことは明らかで、金盾に問題が生じたのではないか」と国際情勢分析サイトDiplomatの取材に答えた。

 ビル氏らは、中国国内のインターネットユーザーが自由にさまざまなサイトを閲覧できるようにするため、閲覧突破ソフトFreeGateを作成した。同ソフトは、イラン、エジプトで起きた「中東の春」、ミャンマーの検閲システムを突破するのにも使用されているという。

 (翻訳編集・佐渡 道世)


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