【医学古今】 月の満ち欠けと鍼灸の補瀉

2014年02月05日 07時00分

【大紀元日本2月5日】月の満ち欠けは潮位に影響しているので、海の仕事に携わっている人たちは常に注意しなければなりません。一方、月に満ち欠けは、鍼灸治療とも強く関係しています。実のところ、それは鍼灸治療だけでなく、さまざまな生命現象にも影響を与えているのです。

 これに関して、漢方医学の原典『黄帝内経』は次のように解説しています。「月が満ちる時、気血は充実して、筋肉は丈夫になる。月が欠けている時、筋肉は弱くなり、経絡の気血も少なくなり、衛気(えいき)も去り、形骸(けいがい)だけになる」

 理論はこのようですが、実際にこれを理解し、実用に移すことはやはり難しいのです。というのは、潮位の変化は目で見ても分かるので、簡単に理解できるし、実用することができますが、気血や筋肉の変化は見えないため、なかなか理解しにくいのです。

 私がこの問題を理解できたのは気功を練習するようになってからです。中国の大学院時代はちょうど気功ブームの時期でした。同級生や書物から気功に関する知識を取り入れながら、独学で気功を練習していました。その時、月の満ち欠けにより、体内の気血の動きの変化をしっかり感じるようになったのです。これをきっかけに『黄帝内経』の理論を少し理解できるようになり、実際の治療にも少し応用できるようになりました。

 『黄帝内経』の中に「月生無瀉、月満無補」という教えがあります。つまり、新月の時に瀉法を使わず、満月の時に補法を使わない」ということです。私は鍼灸治療を行う時、月の満ち欠けを頭の中に入れて、取穴と補瀉手法を選択しています。

 ちなみに言いますと、私が全般的により深く『黄帝内経』を理解できるようになったのは、『轉法輪』を読んで、法輪功を修煉してからです。
 

 (漢方医師・甄 立学)

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