【医学古今】 目の奥の痛みに鍼灸治療

2014年03月19日 07時00分

【大紀元日本3月19日】眼の奥の痛みには頭痛もしばしば見られます。症状が両目に現れる場合もあれば、片目だけの場合もあります。肩こりを伴う場合も少なくありません。

 漢方医学では、目の症状は肝に関係が強いから、鍼灸治療の場合、肝経のツボを取る場合が多いのですが、体質の状況に合わせて、肝経のツボ以外に、胃経や腎経、胆経、膀胱経のツボを取って治療する場合もあります。

 最近治療した男性(30代)は、右肩甲骨内側縁から右頭頸部の凝りと痛みとともに右目の奥に痛みがありました。この患者に対して、肩頸部に刺鍼と温灸を行うと、肩頸部の痛みは取れましたが、右目の奥に痛みが残りました。

 そこで、左側の太衝(たいしょう、足の親指と人差し指の間)と右側の照海(しょうかい、足首の内果の下)に鍼を刺して暫く捻鍼すると、目の奥の痛みはすぐ取れました。

 患者さんに付き添ってきた家族は、「なぜ左側の太衝を取ったのですか」と聞きました。私は「これは単に鍼灸古典の記録に従っただけで、少し個人経験を合わせました」と説明しました。

 鍼灸治療の素晴らしさを再び実感した一例でした。
 

(漢方医師・甄 立学)

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