中国、米大統領への盗聴報道を否定 「心配なら華為に変更を」

2018/10/26
更新: 2018/10/26

[北京 25日 ロイター] – 中国外務省の華春瑩副報道局長は25日の記者会見で、中国がトランプ米大統領の携帯電話を盗聴しているとの米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の報道を否定した。

その上で、大統領が私用で使っているアップル<AAPL.O>の携帯電話に盗聴される恐れがあるのなら、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]へ切り替えればよいと皮肉交じりに提言した。

華氏は報道について「ニューヨーク・タイムズがフェイクニュースを作り出していることを示す証拠だ」と主張した。

同氏は、トランプ政権が「アップルの電話が盗聴されていると強く懸念しているのなら、華為を使うよう変更することができる」と指摘。「それでも安心できないのなら、あらゆる種類の現代の通信機器を使うことをやめて、外界との結び付きを断ち切ればよい」とも語った。

NYTによると、トランプ大統領が旧友と話すため私物のアップルの携帯電話を使う際、中国とロシアが頻繁に盗聴していることが、米情報当局の報告で明らかになった。

側近はトランプ大統領に再三、私物の携帯電話は安全ではないと警告、ホワイトハウスの固定電話を使うよう進言した。大統領はこれに納得しつつも、携帯電話を使わないようにすることは拒んだという。

トランプ大統領は25日、ツイッターでNYTの記事を「長くて、うんざりする」と指摘。「私は政府の電話しか使わない。記事は完全に間違っている」と否定した。

 

10月25日、中国外務省の華春瑩副報道局長は、中国がトランプ米大統領(写真)の携帯電話を盗聴しているとの米紙ニューヨーク・タイムズの報道を否定。写真は24日、ホワイトハウスで撮影(2018年 ロイター/Cathal McNaughton)

 

Reuters
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