【医学古今】 耳のあん摩 健康促進

2014年04月09日 07時00分

【大紀元日本4月9日】漢方医学の理論では、耳は腎に関連しています。耳が分厚くて丈夫であれば腎も丈夫であり、耳が薄くて弱ければ腎も弱いのです。更に、耳には五臓六腑や各器官の代表点が分布しており、これらが「耳ツボ」と称されています。

 臓腑や器官の病気は耳ツボに反映されることから、耳を診て病気診断の参考とすることがあります。耳ツボの刺激は、様々な病気の補助治療に使われているのです。

 古代より、耳のあん摩法は健康促進の方法として知られており、現在でも養生法として愛用されています。耳のあん摩を長年続ければ、腎気の増強、大脳機能の改善、健康維持を促進することができます。ここで、いくつかの方法をご紹介しましょう。

 耳介を引っ張る

 両手の親指と人差し指で耳介の中央部をつかんで左右両側へゆっくり引っ張る。引っ張る力を徐々に強くし、痛みを感じない程度で止める。毎回3~5分間続ける。この方法は頭痛、頭がぼうっとする、神経衰弱、耳鳴りなどの症状に効く補助的な治療法です。

 耳介をさする

 両手のひらで両側の耳の後から前へさする。一度に20回、毎日数回行う。長期的に続ければ、腎気を増強する効果があります。

 耳孔(耳の穴)をさする

 両手の人差し指を両耳の耳孔に差し入れて、軽く押さえながら180度ぐらい3回、回した後、急に抜き出す。このように3~6回ぐらい繰り返す。この方法は聴覚の改善と脳機能の改善に効果があります。

 天鼓を叩く

 両手のひらは両耳に置いて軽く押さえながら、十本指は後頭部に置き、人差し指を中指の上に載せた状態から急に落として、その力で後頭部を叩く。叩く時、頭の中に太鼓を叩くような響きが感じることから、天鼓を叩くと言う。一度に3~6回叩き、朝の起床時と就寝前に、各一回行う。この方法は耳鳴り、めまい、神経衰弱、不眠、頭痛などの症状に良好な治療効果がある。

 耳ツボをあん摩する

 人差し指と親指の指腹で耳介を挟んで押さえて、痛みが感じるところがあれば、その所を軽く揉む。一カ所を3分間ぐらい揉んで、一日3回行う。痛みが消えるまで、繰り返し行う。
 

(漢方医師・甄 立学)

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