臨死体験から得た新しい人生

2014年07月22日 07時00分
【大紀元日本7月22日】近代になって盛んに議論されている臨死体験。その有無については、医学、心理学、哲学、宗教など様々な分野による解釈がある。しかし、体験者本人は「亡くなった」状態で感じたことは、紛れもない事実であると語る。臨死体験によって自分の人生観が大きく変わったと話す人も少なくない。臨死体験は本当にあるのだろうか?ここで、一人の体験談をご紹介したい。

董逸璞さんの臨死体験

 ヨガのインストラクターをしている董逸璞(とう・いぽく)さんは台湾在住の女性。彼女は過去3回も臨死体験があり、それにより人生観が大きく変わったと話す。

 董さんは幼い時から、苦難に満ちた人生を歩んできた。台湾の宜蘭(ぎらん)で生まれた彼女は、貧しさから1歳の時に養女に出され、養母の非情な鞭の下で毎日戦々恐々とした子供時代を送った。結婚後は夫の不倫、賭博、事業の破産、取り立て屋からの逃亡生活など苦労の連続だった。不幸な境遇から、彼女は常に不満、怒り、怨念、復讐といった心情を抱いていた。

 しかし、重病による3回の臨死体験を経て、彼女の考え方は大きく変わった。「亡くなった」状態に陥ったとき、彼女は自分の肉体から離れて、すべての苦痛が一瞬にして無くなり、安らぎと幸福感に満ちたと話す。耳の側で神佛を賛美する歌が流れ、空中に光っている粒子が漂い、それらが佛号を唱えているように聞こえた。あの安らかな世界には調和、荘厳、慈悲が満ちており、何とも言えない幸福感を感じたという。

死によって得た新しい人生

 彼女は自分の肉体に戻って目を覚ますと、周りの人に言った。「私はとても遠い所に行って、たくさん素晴らしいものを見て来ました。生命は貴いものなので、大切にしなければなりません」。それからというもの、彼女は一人で4人の子供を大学に行かせ、親としての責任を果たした。また、「仁璞読書会」などの公益団体を創設し、社会の弱者を助ける活動に奔走した。更に『滄海回眸』(そうかいかいむ)という本を出版し、自分の実体験を綴って人々に今生を愛し、来世のことを配慮しながら生きる大切さを訴えた。

臨死体験の後

 2000年より臨死体験現象を研究している林耕新(りん・こうしん)医師は、世界臨死体験研究会の会員で、周大観文化教育基金会台湾臨死体験研究所の顧問を務めている。これまでに30例の体験者に対して調査研究を行った。

 研究によれば、臨死体験を経た多くの人は、生命観や価値観が大きく変わり、死を怖がらなくなるという。彼らは生命を愛し、物欲が少なくなり、自然を大切にする。また、飲食が素朴になり、環境保護の意識が高まり、進んで人を助け、より心を大切にするなどの変化が現れるという。また、一部の人には学習能力の飛躍的な向上、超能力、高い予言能力、難治性疾患を治癒する能力など、特殊な現象が現れることもあるという。

死は生命の終わりではない

 臨死体験の研究では、次のようなことが言及される。人間は宇宙の中で孤独に生きる生命ではなく、異なる空間にも生命が存在しており、死は生命の終わりではない。魂はまた別の形で存在し続ける。従って、自分の行為は現在の生命に影響するだけではなく、未来の自分の生命にも影響を与えるのだ。

 (翻訳編集・東方)
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