【ぶらり散歩道】 岡倉天心記念公園

2014年07月03日 07時00分
【大紀元日本7月3日】JR上野駅から二つ目のJR日暮里駅北口を出て、御殿坂を上りきった所にある交差点を左折して一方通行の道に入る。少し歩くと、左側にリニューアルされた朝倉彫塑館が見えてきた。同館の休館日は、月曜日と金曜日なので注意されたい。
六角堂には厳重な鍵が付いていた



 この先の観音寺の風情ある築地塀は一見の価値がある。塀の切れた場所に小さな祠があって水が備えられていた。こんなところに、下町の暖かさを垣間見ることができる。横の蛍坂を下って夕焼けだんだんに向かって行くと、右手に小さな公園には不釣り合いな大きな建物が見えてきた。

 日本近代美術の先駆者である岡倉天心の旧宅跡と日本美術院跡が、岡倉天心記念公園(1969=昭44)になっているのだ。入口右手にあるとても目立つ六角形の白い建物は公衆トイレで、正面にある六角堂には、平櫛田中作の「岡倉天心先生坐像」が安置されていた。もちろん、扉には2個の錠が付いていた。天心作詞の院歌を、美術院出身の横山大観が書いた碑も建っていた小さな公園は大木に囲まれて、夏は涼しいだろう。小さな滑り台とブランコも1基ずつあって、幼児たちが遊ぶにはもってこいの場所である。

 ここまで読まれた方は納得されたと思うが、公園には遠回りしてきた。御殿坂を左折しないで直進して、夕焼けだんだんか七面坂を下って左折すれば近道なのだ。では、なぜ遠回りをしたのか、理由は一つ、築地塀を見ていただきたかったからである。

薄暗い中に端然と座っていた天心像

六角堂を模した洒落たトイレ

石碑の表面は汚れていた

さり気ない中に下町の良さが…

(江間十四子)
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