香港メディアに寄稿した記者解雇 「国家機密漏えい」で規制強化=中国

2014年07月25日 07時00分
【大紀元日本7月25日】中国の著名ジャーナリスト・宋志標氏は18日、香港メディアに寄稿したことで解雇された。当局は8日に外国メディアへの寄稿を禁止する規定を発表したばかり。同氏は新しい規定に抵触し処分された初の記者だ。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が23日に報じた。

 宋氏はかつて広東省の有力紙・「南方都市報」の評論委員を務め、2011年の四川大地震の際に当局を批判する言論を繰り返し、翌年に解雇された。のちに同紙傘下の「中国財富」誌に勤務し、今年から香港紙・東方日報電子版「東網」のコラムニストとして中国問題の評論記事を寄稿していた。

 同氏は15日、「東網」で「標準語の推進及び広東語の排除、移り変わった4年間」と題する評論を発表した。広州政府はここ数年間、テレビなどのマスコミで広東語の番組を制限し、標準語(北京語)を全面的に普及しようとしている。これについて、宋氏は当局の権力による社会環境への干渉だと批判した。

 中国当局は15日、全国の記者に対し、取材記者証の更新を要求した。しかし、新しい記者証を受領する際、記者は「国家機密を漏洩(ろうえい)しない」との誓約書の提出を求められた。

 中国では国家機密の定義や範囲が明確でないため、当局にとって不都合な事実を「国家機密」にすることで、反体制派の言論を封じ込む狙いがあるとみられる。

 香港記者協会の岑倚蘭(Sham Yee Lan)会長は、この規定について「言論の自由を奪う行為だ」と批判し、メディア規制の強化は、「記者を不利な立場に追い込んだ」と指摘した。

(翻訳編集・王君宜)


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